東都大学リーグは1部の国学院大vs専修大の試合が行われ、国学院大が9-3で勝利し勝点4、優勝争いのトップを走る。
4番・諸見里
国学院大の4番を打つのは諸見里匠選手。沖縄尚学時代は1番バッターとして足やショートの守備で注目された選手だったが、大学3年生となり主軸を打つ打者へと変わっていた。そしてこの日、6回2アウト1,2塁の場面で諸見里選手が打席に入ると、レフトオーバーの3ランホームランを放つ。これが大学のリーグ戦で初ホームランとなった。
今季はこれで8打点となり、打点ではリーグ2位タイとなった。身体能力の高い遊撃手の候補として、来年のドラフトに向けて面白い存在になってきた。
国学院大はこの日は11安打で9点を奪い快勝した。特に絶対的エースがいるわけでもないし、主砲の久保田昌也選手も今季は調子が良くなかった。しかしその久保田選手もこの日は4打数1安打ながら2打点を挙げるなど、きっちりと働いている。
そして投手陣ではリリーフで登板する宮内崇匡投手が素晴らしいと思う。球速こそ130キロ台だが、180cmの左腕投手で、きれいで腕がしなるフォームから投げられるキレの良い球は、空振りをしっかり奪える。今のバランスを保ったままで球速を上げていく事がの難しさはあるものの、来年のドラフト候補として見ていたい投手。
専修大はV可能性消える
専修大は先発した高橋礼投手が4回途中まで5安打6四死球で4失点と乱調、序盤で試合が決まってしまった。アンダースローから抜群のキレを見せる高橋投手をエースに据えてリーグ戦に臨んだものの、先発だと結果がなかなか出せず結果を残すことができなかった。
専大松戸時代も、そして大学1年生から活躍し昨年は侍ジャパン大学代表としてユニバーシアードに出場している高橋投手、今年は躓いたシーズンとなってしまった。この秋、そして来年にこのシーズンの反省をどのように生かしてくるかに注目したい。
沖縄尚学では主に1番を務め、3年春夏に甲子園出場。今年の春先はオープン戦で結果を残せなかったが、鳥山泰孝監督から「体を開かずにバットをスムーズに出せ」と指導を受け、徐々に復調。今季は第2週から4番に座り、「全員良い感じで打てているから楽に入れる」と平常心で打席に立つ。
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