花咲徳栄の野村佑希選手が、プロ注目スラッガーとして、やっぱりホームランを放った。埼玉西武、東京ヤクルト、阪神、東北楽天、北海道日本ハムなどのスカウトが高い評価を示した。
投手として5失点
147キロの速球をも投げる野村佑希選手が、背番号1を背負い、この日の鳴門戦に先発した。しかし2回までに4失点するなど、立ち上がりを捉えられた。それでも3回に修正をすると、8回まで無失点に抑えた。「投げる方は50点。ただ内容うんぬんではなく、完投できたのは次につながる」と話した。
しかし野村選手の真骨頂はやはりバッターとして。この日は4回に先頭で打席に入ると、変化球をうまく捉えた当たりは、レフトスタンドに飛び込んだ。スタンドの前列へのホームランだったが、目いっぱいスイングをするのではなく、軽く振っての当たりで、それでも打った瞬間に入ったと感じられるホームランだった。
これで高校通算57本塁打となったが、北埼玉大会ではホームランが無かった。昨年夏もホームランを放っており、大舞台で2大会連続のホームランとなった。2安打3打点と打撃では「70点」と採点した。
スカウト評価
右のスラッガーとして注目される野村選手、この日も多くのスカウトが評価をしている。
北海道日本ハム・今成スカウトは「強引な飛ばし方じゃない。魅力は右打者ではアマNO.1」
東京ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク:「自分のストロングポイントを知っていて、本塁打にできる。潜在能力が高い。」
阪神・平塚スカウト:「すごい飛距離。コントロール重視で投げていたが、投手としても野手としても魅力」
埼玉西武・渡辺SD:「典型的な右の長距離砲。体に力もあるし、自分の打つツボを持っている」
東北楽天・沖原スカウト:「インコースの打ち方がうまい。手首の柔らかさなど、独特の良さ、天性のものがある」
右のスラッガーとして昨年から非常に高く評価されている。ドラフト2位までには指名されそうで、昨年、清宮、安田、村上を獲得したチームでも、今度は右のスラッガーとして1位指名してもおかしくない。
2安打3打点&5失点完投。あらためて能力の高さと成長を示した。日本ハム・今成スカウトは「強引な飛ばし方じゃない。魅力は右打者ではアマNo.1」と言い切った。
埼玉県大会は不振で0本塁打、1打点に終わっていた。「あの1本で気持ちも楽になった」と自慢のバットから投球へ波及効果。「打つ方は70点、投げる方は50点。ただ内容うんぬんではなく、完投できたのは次につながる」。
コメント