金足農・吉田輝星投手にスカウト絶賛「間違いなくドラフト上位」

吉田輝星, 金足農

鹿児島実戦で1失点完投勝利を挙げた金足農の吉田輝星投手、最速148キロを記録し14個の三振を奪った。この投球にプロのスカウトのコメントも熱を帯びている。

ストレートで三振

吉田輝星投手は走者がいない時のストレートは130キロ台で、走者を出すとストレートは143キロから145キロとなり、得点圏に走者が進むと146キロ以上に設定して投げるという。この日もギアの入れ替えを巧みに使い、9回でも145キロ超の球を投げ込んだ。

また、三振を奪うときも球速を上げる。この日は14個の三振を奪ったが、ストレートで12三振を奪った。三振を奪うときは143キロ以上の球を投げると話しており、追い込んでから球速をアップさせてストレートで三振を奪う。

さらにランナーを出すと、様々なパターンのけん制を見せる。首を動かすタイミングを巧みにずらし、ランナーにきっかけを与えなかった。ギアチェンジの投球やこの巧みなけん制術は、高校生ではズバ抜けている。それに、低めのコーナーに正確に投げられるストレート、そして大きくスライドしていくスライダーなども抜けている。

最速も148キロを記録、巨人のスカウトのスピードガンでは149キロをも記録した。今大会の3年生のNO.1投手と注目されていたが、大舞台でもその投球を見せた。

スカウト絶賛

このピッチングに、スカウトからも絶賛の声が相次いでいる。

◎広島・白武佳久スカウト部長:「フォームに無駄がないし、真っすぐが素晴らしい。ここまでの投手の中ではダントツ。1位は間違いない。」

◎広島・苑田スカウト統括部長:「フォーム的には文句なし。キレがあるから高めで空振りが取れる」

◎巨人・岡崎郁スカウト部長:「高校生ではトップクラス。ギアの入れ方やペース配分も素晴らしい。」
ソフトバンク・永井智浩スカウト室室長 高校生のレベルを超えている。もう確実なものが見える。

◎横浜DeNA・吉田スカウト部長:「フォームや投球にも安定感がある。力をセーブしながら、投球に強弱をつけ、ピンチで力が出せる。ピッチングがどういうものか分かった投げ方をしている。バッティングもいい」

◎中日・中田宗男スカウト部長:「完成度が高い。ゆるんでもしっかり指に掛かった球を投げられるのが凄い。この投げ方はプロでもできる人は少ない。勝つ投球ができている」

◎東北楽天・長島哲郎スカウト部長:「今年の高校生右腕では間違いなくNO.1。ギアの入れ方は才能、指先の感覚も含めて抜群のセンス。完成度が高く器用ですね。直すところがない。けん制、フィールディング、マウンドさばき、全部がうまい。プロ志望届を出したら、間違いなく上位で消える」

◎千葉ロッテ・永野チーフスカウト:「フィールディングもよく、運動神経が良い。速球にも魅力がある」

◎東京ヤクルト・伊東編成部長:「志望届を出せば間違いなく上位候補」

◎東京ヤクルト・橿渕聡スカウトグループデスク:「力強さがあるし、藤川球児みたいにホップする直球。体も強いしスピンがよく掛かっている。牽制球を見ると器用さもある。最後の最後まで追い続けたい」

◎阪神・葛西稔スカウト:「力をセーブした制球重視の直球とギアを上げた140キロ台後半の直球、この2つのパターンにセンスの良さを感じる。」

ドラフト2位前後で指名されると予想されるが、1位指名でも、ファンも十分納得できる選手だろう。プロでも直す所はあまりなさそうで、体力をさらにつけてギアの種類を増やすことくらいだろう。1年目から投げても十分計算できる投手だろうが、楽に投げて今の球速を出せるようになれば、チームを背負って投げられる投手になりそうだ。

2018年度-高校生投手-右投のドラフト候補リスト

▼広島・白武佳久スカウト部長 フォームに無駄がないし、真っすぐが素晴らしい。ここまでの投手の中ではダントツ。1位は間違いない。
▼巨人・岡崎郁スカウト部長 高校生ではトップクラス。ギアの入れ方やペース配分も素晴らしい。
▼ソフトバンク・永井智浩スカウト室室長 高校生のレベルを超えている。もう確実なものが見える。
▼中日・中田宗男スカウト部長 ゆるんでもしっかり指に掛かった球を投げられるのが凄い。この投げ方はプロでもできる人は少ない。
▼楽天・長島哲郎スカウト部長 今年の高校生右腕では間違いなくNo.1。完成度が高く、器用ですね。
▼ヤクルト・橿渕聡スカウトGデスク 藤川球児みたいにホップする直球。体も強いしスピンがよく掛かっている。
▼阪神・葛西稔スカウト 力をセーブした制球重視の直球とギアを上げた140キロ台後半の直球、この2つのパターンにセンスの良さを感じる。

鹿児島実打線に9安打を浴びた。大会屈指の剛球右腕は、この日の投球内容を「30点」と厳しく自己採点。だが、それも計算ずく。「ギアが3つ」と状況に応じて3段階で直球のスピードを使い分ける高度なテクニックを報道陣に明かした。

 ギア1 走者なしなら138キロから142キロ

 ギア2 走者一塁、もしくは三振が欲しい場面は143キロから145キロ

 ギア3 走者二、三塁の場面は145キロ以上

 実際に四回二死二塁、五回一死二塁から三振を奪った決め球が、この日最速の148キロ。秋田大会で、マークした自己最速の150キロには及ばなかったが、さらなる進化を夢舞台で披露した。

3段階のギアを自在に入れ替えた。〈1〉走者なしで130キロ台~142キロ〈2〉走者一塁で143~145キロ〈3〉得点圏で146キロ以上。右腕はピンチになるほど本気をのぞかせた。3点リードの4回に、バックネットに当たる大暴投。「捕手まで遠く感じた。球を叩きつける感じがつかめなかった」。2死二塁となったが、直後に高め148キロで空振り三振に斬った。「低めのツーシーム、チェンジアップを見送られ、ストレート一辺倒で三振を取るしかなかった」。直球で12K。うち10個を空振りで奪った。

 巨人のスピードガンでは最速149キロをマーク。ヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは、「阪神・藤川みたい。スピンが利いた浮き上がる直球で空振りを取れる」。パ球団のスカウトは「プロ志望届を出せば、上位候補。1位12人に入るかもしれない」と、うなった。

今大会の主役に躍り出たエースに、バックネット裏からの視線も熱い。阪神・葛西スカウトが「落ち着いて投げていた」と評価すれば、楽天・長島スカウト部長は「プロ志望届を出したら、間違いなく上位で消える」とうなった。


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