全日本大学野球選手権で初戦に四国学院大と対戦する広島経済大は、エースの穴を埋めた廣瀬和哉投手の奮闘に期待だ。広島経済大には147kmを記録する4年生の渡部一也投手、昨秋5勝4完封、48回連続無失点を記録した春木良太投手という2人のエースがいた。しかし渡部投手が腰痛で、春木投手は肩の故障により離脱、その穴を埋めたのが廣瀬投手だ。
廣瀬投手は球速は130km大もダイナミックなフォームからスライダー、チェンジアップなど多彩な変化球で先発、リリーフに登板し今春5勝、35回1/3を投げて防御率0.00の活躍を見せた。2人の投手の思いを載せて、廣瀬投手が力投を見せる。
デイリースポーツ:2012/06/11
龍憲一監督(75)は当初、昨秋防御率1位(0・35)の春木、昨春のエース渡辺の2枚看板を軸に戦う構想だった。だがシーズン中盤、まず渡辺に持病の腰痛が再発。そして春木は、天王山となった近大工との3回戦で、守備で右肩を痛め、今春はおろか秋も絶望の重傷を負った。
その穴を完全に埋めたのが廣瀬。先発、リリーフとフル回転し、5勝をマーク。計35回1/3を投げて自責点0。リーグ5年ぶりの防御率0・00を達成した。直球は最速でも130キロ台後半ながら、カーブ、スライダー、チェンジアップなど多彩な変化球と制球力で、相手打線に的を絞らせない投球が持ち味だ。
廣瀬は今季を「本当にしんどかったですね」と振り返る。開幕前のオープン戦から調子が上がらず、初戦の広国院大戦でもいまひとつの内容。それでも「4年生としてのプライドがあった。チームが休みの月曜日も、走り込みや投げ込みをして、調子を取り戻した」と、不断の努力で復活し、優勝の原動力となった。
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