全国高校野球選手権三重大会の組み合わせが17日に決定した。津田学園の149キロ左腕・桑山晄太朗投手などが注目される中、今秋のドラフト会議でのプロ入りを目指す神村学園伊賀の主将・西川篤夢遊撃手に日米のプロ球団も注目をしている。
抜群の身体能力、188cm遊撃手
西川篤夢選手は、188cmの長身に、50m5秒9の足、遠投110mの強肩など抜群の身体能力があり、投手としても145キロを記録するという。プロのスカウトからも俊足を生かした堅実なショートの守備が高く評価されている。そして西川選手は今秋のドラフト会議での指名を目指し、プロ志望を明らかにしている。
そしてこの夏はバットでもアピールする。「金属よりも打感はいいし、自分に合っている。上を目指しているので、いち早く慣れたい」と、今年になって木製バットで打席に立っており、課題の打撃でもアピールの機会を増やす。「やり切ったので、今は自分に自信がある」と話し、冬には毎日、坂道ダッシュを繰り返すなど下半身を強化。その成果は打撃のパワーも伸びているという。
逆境を力に…主将として、そして投手としてチームを牽引
神村学園伊賀は昨秋、今春と2季連続で県大会の出場を逃すなど、決して順風満帆ではなかった。部員は3学年で35人いるが3年生はわずか6人で、その中で主将を務める西川選手は、「キャプテンとして先頭に立って、勝たせていく」と強い気持ちで夏にのぞむ。チームのために本職ではないが投手として登板し、145キロの速球で勝利をもたらす。
夏の三重大会、初戦の相手は亀山高校に決まった。チームで目指す創部初の甲子園出場と、自身のプロ入り。2つの大きな夢を掴むため、西川篤夢の最後の夏が始まる。
188cmの大型遊撃手は目を引くのは間違いなく、大きな体で50m5秒台の足と145キロを記録する強肩は、この夏しっかりと見ておきたい選手の一人となるのは間違いない。まだ課題という打撃の可能性についても、木製バットでどんなスイングを見せるのか注目したい。
西川篤夢選手 プロフィール
- 氏名：西川 篤夢（にしかわ あつむ）
- 所属：神村学園伊賀高校（3年）
- 出身地：三重県伊賀市
- ポジション：遊撃手、投手
- 投打：右投左打
- 身長：188cm
- 主な特徴や実績：日米のプロ球団が注目する大型遊撃手。主将としてチームを牽引。50メートル走5秒9、遠投110メートルと高い身体能力を誇り、堅実な守備が持ち味。投手としては最速145キロを記録。プロ入りを見据え、3年時から木製バットを使用している。憧れの選手は元阪神・鳥谷敬氏。
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