関西六大学野球リーグでは、2季連続の優勝を狙う京都産業大(京産大)が龍谷大に8-1で快勝した。高校時も注目された186センチの大型右腕・井黒晃佑投手(2年=北陸)だが先発すると、7イニングを投げて4安打1失点(自責0)の好投し、秋春連覇を目指すチームに貴重な勝ち点をもたらした。
中2日の「仕切り直し」でも圧倒
井黒晃佑投手は、本来の先発予定だった3日は雨で順延。スライド登板となった4日も3回を投げ終えたところで降雨ノーゲームとなっていた。「(4日は)3回で球数も少なかった(35球)ので、ちょっとブルペンで投げたと思って(スポーツ報知)。」と話し、過酷な状況を前向きに捉えてこの日、再び先発をした。
この日の最速は146キロを計測。数字以上に威力のある直球を軸に、龍谷大打線を力で押し込んだ。終盤の7回になっても球威は衰えず、許した4安打をすべて単打に抑えた。井黒投手は「勝つことだけを考えてマウンドに上がりました(スポーツ報知)。」と話し、炭山和輝監督(39)も「バッターが直球を狙っていても押し込めるボールを投げることができている(スポーツ報知)」と、球威で押せる2年生に全幅の信頼を寄せている。
投手歴わずか2年の急成長、初先発初完封からスタート
井黒投手は、福井・北陸高時代は外野手としてプレーしていたが、投手に本格転向したのは2年生の秋から。しかし3年時には長身から投げ下ろす140キロ超の球に既に注目が集まっていた。大学1年時は春秋ともに1イニングずつの登板にとどまったが、この冬の徹底した走り込みと肉体改造により、投手として覚醒した。
今春、初先発となった第1節の神院大戦でいきなり初完封を飾ると、第3節の大院大戦では延長10回タイブレークを一人で投げ抜き、1失点完投勝利。186センチの長身から投げ下ろされる152キロの速球は、すでに関西学生球界の注目の的となっている。「先発で投げさせてもらって、どんどん成長できている(スポーツ報知)。」と話し、実戦を重ねるごとに凄みを増している。
「秋春連覇」のラストピース。神宮のマウンドで見据える運命の秋
京産大は、昨秋のリーグ制覇に続く連覇を目指す。4年生の152キロ右腕・野原元気投手が今年のドラフト候補として注目される中、早くも再来年のドラフト候補として井黒投手に注目が集まることになる。全日本大学野球選手権出場をしてその投球を見せれば、話題は井黒に染まるだろう。
【井黒 晃佑】 プロフィール
- 氏名: 井黒晃佑(いぐろ・こうすけ)
- 所属: 京都産業大学(2年)
- 出身: 福井県(北陸高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 186cm、85kg(推定)
- 主な特徴や実績: 最速152キロ。高校2年秋に投手転向した未完の大器。2026年春季リーグにて初先発初完封を飾るなど、開幕から大車輪の活躍。高い修正能力とスタミナ、角度のある直球が武器。2027年ドラフト注目の本格派右腕。









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