東都大学野球春季リーグは8日、神宮球場で第1週の3回戦が行われ、10季ぶりに1部復帰した立正大は東洋大に9-16で敗れ、勝ち点を逃した。乱打戦となった一戦で存在感を示したのが、昨年に1年生ながら1部復帰の立役者となった2年生捕手・椎木卿五選手(2年=横浜)。4回に1部リーグ自身初となる2ラン本塁打を左翼席へ叩き込んだ。中日やロッテで捕手として活躍した父・匠氏からのエールを胸に、1部リーグで更に花開く。
1-9からの反撃の狼煙、初球140キロを仕留める一発
大量リードを許した苦しい展開のなか、椎木卿五選手のバットが快音を響かせた。4回、2死二塁の好機に迷うことなく初球の140キロ直球を振り抜くと、打球は高く舞い上がってそのまま左翼席へと吸い込まれる追撃の2ラン。これが自身にとって待望の1部リーグ第1号となった。「1本出たというのは自信になる(デイリースポーツ)。」と話した。
開幕から2試合は、「球に対して打球がうまく出せていなかった(デイリースポーツ)」と、東都1部レベルの投手のボールに壁を感じていた。しかし、この一振りがその不安を払拭、名門・横浜高時代に高校通算18本塁打を記録した長打力が、ついに神宮の杜で輝いた。
父・椎木匠氏からの金言、「思い切って楽しく」
椎木選手には偉大な父の背中がある。父・匠氏は、中日や千葉ロッテで捕手としてプレーした元プロ野球選手だ。リーグ開幕を前に、父からは捕手として、そして一人の打者としての心構えを説くメッセージが届いていた。「思い切って楽しくやれば自然と結果はついてくる。いつも通りやってこい(デイリースポーツ)。」と。
その言葉通り、椎木選手はダイヤモンドを一周する際、軽やかな足取りを見せ、ベンチに戻るとナインと雄叫びを上げて喜びを爆発させた。プロの厳しさを知る父だからこそ「楽しむ」という言葉を伝え、それを体現した。
目指すのは4割打者、捕手としての成長も
チームは敗戦し、開幕カードで勝ち点を落とす厳しい結果となった。椎木選手は本塁打という結果に満足することなく、捕手としてのリード、そして打者としてさらなる成長をして、1部でもリーグを代表する選手になることを目指す。「楽しんで野球をやることは忘れずに。4割を打てる選手になりたい(デイリースポーツ)。」
捕手で打率4割を記録し、この日のようなホームランを打てれば、プロ野球で捕手で活躍した古田敦也選手のような選手になるかもしれない。横浜高時代にも注目され、プロ志望届けを提出したもののまさかの指名漏れの悔しさを味わった。180センチ86キロの逞しい体躯を持ち、東都1部で華やかな活躍を見せて立正大を1部の主役へと押し上げれば、2028年にはスター捕手候補としてドラフト会議で指名される事だろう。
【椎木 卿五】 プロフィール
- 氏名: 椎木卿五(しいぎ・けいご)
- 所属: 立正大学(2年)
- 出身: 千葉県(船橋市立八木が谷中-横浜高卒)
- ポジション: 捕手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 180cm、86kg
- 主な特徴や実績: 横浜高時代は1年秋からベンチ入りし高校通算18本塁打。父は元プロ野球選手の椎木匠氏。2026年春季リーグの東洋大戦で1部リーグ初本塁打を記録。強肩強打の捕手として、将来のドラフト候補として期待される。









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