東京六大学野球春季リーグは18日、神宮球場で第6週の3回戦が行われ、単独首位を走る慶應義塾大が法政大に12-4で大勝、対戦成績を2勝1敗として勝ち点を「4」に伸ばし、悲願の賜杯奪還へ大きく前進した。プロ注目のエース左腕・渡辺和大投手(4年=高松商)が、30度近い酷暑に苦しみながらも6回2失点に抑えてリーグ単独トップの今季5勝目をマークすれば、主将の今津慶介内野手(4年=旭川東)がバックスクリーン右へ豪快な通算7号ソロ本塁打を放ち、15安打12得点で法政大をねじ伏せた。
初回の満塁危機を抑えて渡辺和大投手が力投で5勝目
渡辺和大投手は初回、1死満塁のいきなりの大ピンチを背負ったが、冷静に後続を断ち切って無失点で切り抜けると、2回以降は本来のテンポを取り戻した。5回までに本塁打を浴びるなど2点を失ったものの、6回2死一、三塁のピンチでは、今季3本塁打を放っている法大の2年生スラッガー・井上和輝捕手(2年)を気迫を込めて投じた145キロの直球でバットを粉砕し、投手ゴロに仕留めて雄叫びを上げた。
「暑さもあって、ふだんは7、8回から落ちる握力が5回くらいから落ちて、いっぱいいっぱい。ここで打たれたら代えられると思って投げました。今日に関してはバッター陣がいっぱい打ってくれた勝利ですから。勝利はバッター陣ありき。1点でも少なく抑えることでついてくる。自分の勝ちよりもチームです。」と話した。
6回6安打5四球2失点、110球。制球に苦しみながらも、防御率を1.11にまとめて投手部門の「2冠(勝利数・防御率)」をがっちりと守り抜いた。この泥臭くも勝てるピッチングこそが、ドラフト候補としてプロのスカウトが注目する最大の魅力だ。
バックスクリーンに通算7号、主将・今津慶介選手の打撃でチームに勢い
投のエースの力投に、主将のバットがこれ以上ない形で応えた。1回、俊足を飛ばして中前二塁打を放った1番・丸田湊斗選手(2年)を、小原大和選手、そして今津慶介選手の連続内野ゴロの間に生還させて先制のホームを踏ませた慶大は、その後も打線が爆発しリードを広げる。そして5回1アウト、打席に立った今津主将は、甘く入った球を完璧に捉えた。
快音とともに放たれた打球は、逆風を切り裂き、神宮のバックスクリーン右へと突き刺さる今季第2号(通算7号)ソロ本塁打。相手先発の助川投手をKOし、試合を決定づける主将の一打となった。15安打12得点での圧勝に大きく貢献した。
早慶戦での完全優勝を見据えて
この大勝により、慶大は勝ち点を4に伸ばし、首位の座を不動のものとした。次週に行われる明大対法大戦において、勝ち点3で追う2位・明大が勝ち点を落とせば、最終週の早慶戦を待たずに慶大の優勝が決定する。しかし、陸の王者が狙うのは他力本願ではない。早慶戦でライバルを直接破って手にする「完全優勝」の一点だ。
今津主将も「ぼくたちでコントロールできないことではなく、早稲田戦に向けて最善の準備をする(中日スポーツ)。」と話し、早慶戦の大舞台での優勝を目指す。投打の柱が大きく太くそびえ立ち、三田キャンパスに賜杯を持ち帰りたい。
【渡辺 和大】 プロフィール
- 氏名: 渡辺和大(わたなべ・かずひろ)
- 所属: 慶應義塾大学(4年)
- 出身: 香川県(高松商業高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 175cm、78kg
- 主な特徴や実績: 最速140キロ台後半の直球と、キレ味鋭いスライダー、カットボール、ツーシームを操る本格派左腕。2026年春季リーグにて現在リーグ単独トップの5勝、防御率1.11を記録し投手2冠を独走する。2026年ドラフト候補。
【今津 慶介】 プロフィール
- 氏名: 今津慶介(いまづ・けいすけ)
- 所属: 慶應義塾大学(4年・主将)
- 出身: 北海道(旭川東高卒)
- ポジション: 内野手
- 投打: 右投右打
- 主な特徴や実績: 慶大をまとめる精神的支柱であり主砲。2026年春季リーグ法大3回戦で今季2号(通算7号)となるバックスクリーン弾を放った。勝負強い打撃と高いキャプテンシーで、チームを5季ぶりの完全Vへと牽引する。









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