神奈川大学野球春季リーグは16日、横浜スタジアムで第1週の2回戦が行われ、神奈川大が関東学院大に4-0で先勝した。今秋のドラフト候補に挙がる身長192センチの超大型アンダースロー右腕・松平快聖投手(4年=市原中央)が先発すると、地面スレスレまで潜り込むアンダーハンドのフォームで相手打線を翻弄。8イニングをわずか3安打無失点に抑え込み、今季4勝目、そして大学4年間で積み上げた勝利数を大台の「20」に乗せた。ネット裏に陣取ったプロスカウト陣からも、希少性と手足の長さを活かした投球術に絶賛の声が上がった。
192cmの長身サブマリン、8回0封で今季4勝目
松平快聖投手は初回から192センチの長身を折り曲げ、指先が地面を掠めるかのような低いリリースポイントから、130キロ台後半の直球とシンカーを投げ込んだ。相手の攻撃を3安打に封じて、8イニングを無失点で投げ抜き、自身初の大台となるリーグ通算20勝を達成した。
松平快聖投手は「秋につながる投球ができたらと思って、結果が出て良かった(デイリースポーツ)。」と、安堵の表情を見せた。これまでは球速アップを意識するあまりバランスを崩す場面もあったが、この春は「打たせて取る」本来のスタイルが安定。今季はこれで4勝無敗と、名門・神奈川大の連覇に向けた絶対的エースとして君臨している。侍ジャパン大学代表候補合宿にも2年連続で選出された地力は、大学球界でもトップレベルに到達した。
中2冬にアンダースロー転向
松平投手のキャリアを語る上で欠かせないのが、異色のフォーム改造だ。元々はオーバースローだったが、転機は中学2年生の冬。当時は身長175センチだったが、球速が伸び悩んでいた。市原リトルシニアの監督からの「横から投げてみないか」という助言を受け、中3の春にアンダースローへと転向。しかし、そこから高校1年までに身長が190センチに到達するなど、急激な成長にフォームを固めるのは至難の業だった。
「身長が伸びすぎてバランスに苦戦した」という時期もあったが、地道な投げ込みと体幹強化で克服した。千葉・市原中央高時代には「千葉のサブマリン」として脚光を浴び、大学でさらに磨き上げた。憧れの選手は、元ロッテの「ミスターサブマリン」渡辺俊介氏。190センチを超える長身アンダースローという、かつてのレジェンドさえも持たなかった物理的なアドバンテージが、今、松平投手の最大の武器となっている。
ヤクルト・阪神スカウトが熱視線、「一番は希少性の高さ」と太鼓判
ネット裏に集結したスカウト陣も、当然、この貴重な投手に注目している。相手が左打者が7人を並べてきたがそれを上回る投球を見せたことについて、
東京ヤクルト・押尾スカウト:「長い手足を使いこなせているのがいい。一番は希少性の高さ。」
阪神・吉野誠スカウト:「去年より球の走りがいい。」
と評価、昨年からの成長も評価した。球界でも貴重なアンダーハンドピッチャー、そしてこの長身と手足の長さを持つのは唯一無二だ。
「秋につながる投球ができたら」とこの春の投球の好投を見せている。通算20勝達成により、松平投手の次の目標は春季リーグ戦を制し全日本大学野球選手権の舞台で全国の強豪をなぎ倒すこと。そしてその先に、ドラフト会議での指名が待っている。
【松平 快聖】 プロフィール
- 氏名: 松平快聖(まつだいら・かいせい)
- 所属: 神奈川大学(4年)
- 出身: 千葉県市原市(市原若宮ウイングス-市原リトルシニア-市原中央高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 192cm、93kg
- 主な特徴や実績: 192cmの巨体を誇る本格派アンダースロー。最速140キロ。中3春にオーバースローから転向。2026年春季リーグにて自己最多の通算20勝を達成。24、25年大学日本代表候補。ヤクルト、阪神など多球団が注目する2026年ドラフト候補。憧れは渡辺俊介。









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