樟南の浜屋将太投手との投げ合いに勝利した花咲徳栄の高橋昂也投手、11安打3失点の勝利もまだ余力を残しているようにも見えた。この試合を視察した千葉ロッテの林球団本部長も「1位候補は間違いない」と評価した。
11安打も
この日は初回にいきなり1,2番に連打でピンチを背負うも捕手の野本真康捕手がけん制でランナーを刺しピンチを切り抜ける。2回、3回も先頭をヒットで出塁させたが無失点に抑えた。4回に2アウトから2本のヒットで1失点するとその後もランナーを背負うピッチングが続いた。
しかし6回、味方が4点を取って勝ち越すと、その裏いにアウトからヒットを許した場面で高橋投手はギアをチェンジする。スカウトのスピードガンで148キロを記録したストレートで空振り三振に斬って取るなど2つの三振で無失点に抑えた。高橋投手は「点を取った後は抑えないといけない」と話した。
「逆球が多くて制球がばらついた。物足りないなという部分がある」と話した高橋投手、序盤は変化球中心の投球でランナーを出しながらも抑え、終盤は速球で押して抑えた。9回に2点を失ったものの9回149球を投げ11安打8奪三振3四死球で3失点、ピンチでも表情や仕草に余裕があり、まだまだ余力を残しているようなピッチングだった。
高評価
プロ野球スカウトたちは多くが甲子園を後にしているが、この日は千葉ロッテの林球団社長が視察し、「打たれているけど、投球を見たら良い投手。1位候補は間違いない。」と評価した。
また甲子園に残留してチェックをしている福岡ソフトバンクの山本省吾スカウトも「最新の状態を確認した。特段調子が悪いということはないと思う。」と評価した。
次戦は作新学院と対戦することが決定し、高橋昂也vs今井達也となる可能性もある。甲子園のボルテージが再び上がりそうだ。
4回2死から2連打で1点を先取された。自身37回無失点だった埼玉大会を通じ、チームは今夏初めて相手にリードを許したが、動じなかった。「点は取られるもの。比較的、楽に投げられた」。10日の初戦後の夜に映像を見て、投球フォームのタメを意識し、リリースポイントを修正。ソフトバンクなどのスピードガンでは最速148キロをマークした。初視察したロッテ・林球団本部長は「1位候補と評価される力は持っている」とうなずいた。
ロッテ・林信平球団本部長 打たれているけど、投球を見たら良い投手。1位候補は間違いない。
ソフトバンク・山本省吾スカウト 最新の状態を確認した。特段調子が悪いということはないと思う。
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