巨人・菅野智之投手が初勝利、2本被弾で4失点も最速149km/h記録

巨人球団ニュース 2012年ドラフトニュース

 巨人ドラフト1位の菅野智之投手がプロ初勝利を飾った。

 プロ2戦目となる中日との試合で先発した菅野投手は3回まで4奪三振でノーヒットに抑える最高の立ち上がりを見せたが、6回に3ランホームランを打たれ3点を失った。しかし、8回まで6安打7奪三振4失点と粘り6-4で勝利した。

 最速は149km/hを記録し、カットボール、フォーク、スライダー、など多彩な変化球を使っての投球、持ち前の制球力で完成度の高い投球に中日・高木監督も脱帽した。

 菅野投手はプロ初勝利について、「うれしかったしホッとした」と話した。2012年のドラフトで北海道日本ハムの1位指名を拒否し1年間の浪人生活を送った。強い精神力で孤独と戦ってきた。大学時代の力を維持してプロで勝利が挙げられるか不安に思った時期もあったでしょうから、この1勝は本当に大きいですね。

 全力を入れなくても140km/h後半を投げられる身体能力でスタミナもあまり使わず完投できる。キャッチャーミットをずっと見ながら投げられるフォームのバランスの良さから来る制球力の高さ、多彩な変化球。それらを持ち合わせているのが菅野投手の最大の魅力。唯一の不安は、実力がありながらも高校時代に甲子園に出場できなかったり、大学時代に全国制覇まで後一歩まで行きながら優勝できなかったり、2012年のドラフトで巨人入りを熱望したが、巨人が抽選を外したりといった勝負どころの運がない所。

 リーグ戦で勝利を重ねていくだろうが、CSや日本シリーズでどんなピッチングを見せられるかがもう気になる。巨人という重厚な戦力のチームでまずはリーグ優勝を果たし、日本一になってようやく成長した菅野智之投手の姿が見られたと言えるだろう。

  勢いよくベンチを飛び出し、ハイタッチの列に加わった。午後4時38分。菅野にプロ初勝利が刻まれた。原監督と記念撮影し、初めてのお立ち台へ。「昨年1年、我慢してここまで来られたので本当にうれしいです」。喜びをかみしめるような落ち着いた口調だった。

 

 新人離れした冷静さが光ったのは4回だ。「(中日)ベンチを見たら円陣を組んでいた。結構、長い時間で作戦を立てていると思ったので0点に抑えないといけないと思った」。2死一、二塁から森野を二ゴロに封じた。7回1失点だった3月30日の初登板(広島戦)で左打者への内角球がシュート回転した課題を修正。内角いっぱいの146キロ直球で詰まらせた。

 

 洗礼も浴びた。6回1死一、二塁、ルナにカーブを左翼席へ、8回にはクラークにフォークを右翼席へ運ばれた。「(打順が)一巡すると違ってくる」。それでも打者の手元で微妙に変化するカットボールやワンシームを効果的に使って8回6安打4失点。無四球と持ち味の制球力もさえた。

 

 浪人生活を送った昨年、プロを見据えて上半身のウエートトレを導入した。それまでは「上半身はほとんどやっていなかった」。下半身強化で培った土台に加え「年間通して活躍するため」に腕など全身を鍛えた。157キロ右腕は球速へのこだわりはないが、ゲーム終盤に球威が落ちないよう内海らを参考に腹筋、背筋を鍛えた。この日は最速149キロで、8回に147キロを計測。「まだ投げられました」と自信を見せた。

菅野1勝「巨人に入って良かった」  - ニッカンスポーツ・コム:2013/4/7

 小さな目標を立て、達成しては、また新しい目標に挑戦する。小さいころから実践してきた。小学生で本格的に野球を始めた直後だった。祖父の貢氏に呼び出され、自宅の庭で打撃指導を受けた。「最初から投手でというわけじゃなくて、打撃のセンスが、いまひとつだったから投手の道を進ませた」と貢氏。伯父の原監督は好打者だったことからも原家のルーツは、まずは打者から。だが、菅野は「僕は投手の方が好きだった」と、素直な気持ちのまま野球道にまい進した。

 

 中学生になり合間を見つけてバッティングセンターに通った。「ストラックアウトのパーフェクト記録を持っているんですよ。たぶん、今でも破られていないと思います」。100円玉を握りしめて一目散に向かったのは打席ではなくプレートだった。通常の9枚ではなく、さらに細分化された16枚のプレートを目掛け、最少投球数での完全攻略を目指した。投手王国とも評される巨人のマウンドを夢見た。

 

 日本ハムのドラフトを拒否し、巨人一筋を貫いた。1年間だけ遠回りした。「目先の目標がなくなったことが一番、つらかった」と、節目の日に今まで決して口にしなかった浪人時代の本音を明かした。もっと大きな目標がはっきり見えたから少しだけ後ろを振り返った。「超えることはいつも目標にしてきた。今は『原監督のおい』と言われますが、いつか『自分の伯父さんが原監督』と言われるようなりたい」。菅野が掲げる、壮大な挑戦は、まだまだ序章にすぎない。

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