関西学生野球春季リーグでは、2季ぶりの王座奪還を狙った近畿大(近大)が関西学院大(関学大)に4-1で勝利。対戦成績を1勝1敗とした。この日は試合前に関西大の完全優勝が決まり、近大の優勝の可能性が消滅するという中、エースの宮原廉投手(4年=崇徳)が気持ちを切らすことなく5回をわずか4安打1失点。ライバル・米沢友翔投手に並ぶ今春4勝目を挙げ、エースとしての意地を見せた。
優勝消滅の無念から「切り替え」宮原廉が関学大戦で見せた5回1失点
宮原廉投手にとって、この日の投球は厳しかった今季の中でも、気持ちの持ち方が難しかっただろう。この日の第1試合で首位の関大が京大に快勝し、全勝での完全優勝を達成。この瞬間、近大の逆転優勝の可能性は完全に潰えた。目標を失う中でモチベーションの維持すら困難なシチュエーション。しかし、エースの心は折れなかった。
「この春最後の勝ち点を取ろう(スポーツニッポン)。」そう心に誓ってマウンドに上がると、立ち上がりから力強い直球を軸に、キレのある変化球を織り交ぜて関学大打線と対峙。要所を締める粘り強い投球を披露し、5イニングを4安打、失点をわずかに1に抑え込む好投を見せた。
優勝の夢こそ途絶えたが、目の前の1勝、そしてチームのために腕を振り抜く姿は、まさに近大の大黒柱にふさわしいものだった。この熱投に打線も奮起し、4-1での快勝、そして翌日の3回戦へ向けて望みを繋ぐ大きな原動力となった。
防御率1.51、47イニング2/3
今春の宮原投手は、まさにフル回転の活躍を見せてきた。この日の登板で今春は8試合、計47イニング2/3を投げ抜き、4勝をマーク。防御率は1.51という、高いレベルで安定した数字を残した。昨秋ベストナインを受賞した実力派は、この春の自らの歩みを冷静に、かつ誇りを持って振り返った。
「目標だった防御率0点台には届かないと思うが、チームを引っ張る投球はできたのではないかと思う(スポーツニッポン)。」と手応えを口にした。今季は各チームのエースとの対決が重なり、また過酷な連戦や中1日、さらには救援での登板など、あらゆる窮地でマウンドを守った。
近大での4年間で154キロ右腕へとスケールアップを遂げた剛腕。ライバルの米沢投手が31年ぶりの全日本大学選手権切符を掴むなか、宮原投手も侍ジャパン大学代表の強力な先発候補の一人だ。そして秋には再びリーグ戦で有馬投手や米沢投手などと対決し、秋のドラフト会議では1位指名でプロ入りをしたい。
【宮原 廉】 プロフィール
- 氏名: 宮原廉(みや原れん)
- 所属: 近畿大学(4年)
- 出身: 広島県(崇徳高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 182cm、88kg
- 主な特徴や実績: 自己最速154キロを誇る本格派右腕。3年秋にベストナイン。2026年春季リーグにて8試合(47回2/3)に登板し、防御率1.51、リーグトップタイの4勝をマーク。マウンドでの強い責任感と、ロッテ・スカウトが「先発として能力が高い」と評価する実戦力が魅力の2026年ドラフト上位候補。








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