右ひじのケガから復活を目指している済美高校の安楽智大投手が、智弁和歌山との練習試合で9回を完投した。最速は141km/hで5失点と調子はまだまだだが、1歩1歩進んでいる。この試合には東北楽天、千葉ロッテ、北海道日本ハムのスカウトが視察に訪れた。
141km/hも納得
この日の智弁和歌山との練習試合に先発した安楽智大投手、ここの所は練習試合で連日投げているという。この日は9回を完投し8安打6奪三振で5失点、最速も141km/hだった。1年の時から140km/h後半を投げ自己最速157km/hで常時145km/h以上を記録してきた安楽智大投手のピッチングからすると、まだまだ全然だが、それでも完投をする所まで復活し、7月の夏の予選に向けて一歩一歩という感じだ。
安楽智大投手も「悪いなりに投球を組み立てられた。勝てたのが大きい」と7-5で勝利したことを喜んだ。
3球団が視察
この試合には東北楽天、千葉ロッテ、北海道日本ハムのスカウトが視察に訪れた。スカウトがコメントを出しておらず、最速141km/hだった安楽智大投手をどのように見ているのかはわからない。昨年の状態ならばドラフト1位間違いなしだっただろうが、今の状態のままではリスクを取る事も覚悟しなければならない。
こういう時、北海道日本ハムは果敢に指名してくる。メジャー入りを表明していた大谷翔平選手を1位指名したり、巨人入りを希望していた菅野智之投手を1位指名した。素質を評価しながらも他球団が指名を避けたダルビッシュ有投手も単独で1位指名しその後エースとなっている。
強い信念で1位指名する北海道日本ハムは、他球団が避ける中で今、安楽投手のさまざま情報を集めていると見られる。素質の高さは証明されている。あとは復帰して将来の姿が描ければ1位指名するだろう。
済美の157キロ右腕・安楽智大投手(3年)が6日、松山市内で智弁和歌山との練習試合に登板。8安打5失点、6奪三振で9回完投した。
楽天、ロッテ、日本ハムのプロ3球団のスカウトが視察に訪れる中、143球を投げて直球の最速は141キロ。右肘故障からの復活を目指す剛腕は「悪いなりに投球を組み立てられた。勝てたのが大きい」と納得の表情だった。
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