中央大・島袋洋奨投手が7回投げるも4失点、青山学院大・遠藤康平選手が本塁打

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 東都大学リーグでは中央大vs青山学院大の対戦が行われ、中央大のドラフト候補・島袋洋奨投手が先発した。7回で10安打を許して4失点したものの最速は150km/hを記録し徐々に復活している。青山学院大は昨年ドラフト候補だった遠藤康平選手が先頭打者ホームランを記録した。

今季最長

 今季不調の島袋投手はこれまで先発は1度のみ、亜細亜大2回戦で先発したものの1回1/3で6四死球を与えて3失点で降板している。拓殖大では中継ぎで2試合に登板し、この日の青山学院大戦では1戦目の先発を託された。

 この日は先頭打者ホームランを打たれるなど1回に1点を失うと、2回に2失点、5回に1失点と7回で10安打を許して合計4失点して敗戦投手となった。しかし、島袋投手も「高めに集まった球を全部きれいに打たれた。でも前回よりはいい。」と話すように、今季最長の7回を投げ切った事、最速は150km/hを記録したが四死球は2つのみと先発として形は作ることができたのは、復活に大きな一歩となった。

 これまでは好投してプロのスカウトにアピールという状態ではなかったが、これでようやく次の段階に入ることができる。次は好投を見せてほしい。

 

岡野祐一郎投手2安打完投

 青山学院大は下級生が力を発揮して初勝利を挙げた。この日1番ショートに起用されたのは1年生の遠藤康平選手。常葉菊川出身で甲子園でも活躍を見せて昨年ドラフト候補として注目された遊撃手だった。

 その遠藤選手は初回に打席に入るとレフトスタンドに先頭打者ホームランを放ち、大学1号ホームランを記録した。「レフトフライかなと思ったが、びっくり」と話す遠藤選手、高校通算16本塁打で強打の遊撃手として注目された素質を早くも見せた。

 また先発は2年生の岡野祐一郎投手が抜擢されると、9回を投げて許したヒットはわずか2本のみ、持ち前の伸びるストレートとスプリットで7つの三振を奪った。9回には死球でランナーを許して四球で1,2塁とした後にタイムリーを打たれ初完封は逃したが、9回2安打7奪三振2四死球1失点完投、「最後の詰めの甘さはあったが自信になる」と大学初完投を喜んだ。

 

中大失速、最下位争い

 中央大は開幕の亜細亜大都のカードで勝ち点はとれなかったものの亜細亜大から1勝し、続く国学院大とのカードでは2連勝して勝ち点を奪った。島袋投手が投げられない中で、周りの選手が穴を埋めようと石垣永悟投手や神里和毅選手の働きで必死に勝利をつかんだ。

 しかしエース不在の状況はチームにとって重く、拓殖大とのカードで2連敗し勝ち点は1のままとなっている。この日は島袋投手や石垣投手と同じ4年生の145km/h右腕・上田晃平投手が2回を投げて1安打無失点に抑えた。最下位に沈めば恐怖の入れ替え戦に臨まなくてはならない。

 一方、青学大はこれまで4連敗だったが、現在リーグ1位2位の亜細亜大、駒沢大とのカードでの連敗で、これから中央大、拓殖大、国学院大といった勝ち点1のチームとの対戦となる。若い投手、打者のによる初勝利で上級生も奮起するだろう。

 

 9回2死から失点して初完封こそ逃したが「最後の詰めの甘さはあったが、(完投は)自信になる」と振り返った。打線は1番に座った1年生・遠藤が初回に島袋から先頭打者本塁打。大学1号に「レフトフライかなと思ったが、びっくり」と笑顔を見せた。今季初勝利を挙げた河原井正雄監督は「あれでこっちのペースになった」と目を細めた。

 ▼中大・島袋(6試合ぶりに先発。7回4失点で黒星も150キロをマーク)高めに集まった球を全部きれいに打たれた。でも前回よりはいい。

 大学球界への名刺代わりの鮮烈弾だ。初回先頭。初めて1番に座った遠藤が、3球目の内角直球を真芯で捉える。舞い上がった打球はグングン伸び、左翼席に落ちた。エース・島袋の出はなをくじき、開幕4連敗中のチームを勢いづける先頭打者アーチ。三塁側ベンチが沸いた。

 「レフトフライかと思った。自分もビックリです」。常葉学園菊川(静岡)では3年の春夏連続で甲子園に出場。聖地で一発も放った。高校通算16本塁打の右打者は「甲子園と同じくらいうれしいです」。オープン戦を通じても初の大学1号に、初々しい笑みが弾けた。

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