日大山形で最速144キロの速球を投げ、投球フォームが佐々木朗希投手に似ている右腕として注目される菅井颯投手が、山形大会準決勝で7回参考ながらノーヒットノーランを記録した。将来は150キロを目指すと話す。
日大山形
足を高く挙げてバネ使って投げる投球フォームが佐々木朗希投手に似ている。身長も183cmあり、最速は144キロを記録する菅井颯投手。
この日の春季高校野球山形大会の準決勝では強豪の羽黒高と対戦したが、初回にボールが先行し、捕手のミスもあって2アウト2,3塁のピンチとなった。このピンチを無失点に切り抜けたものの、初回に31球も費やした。
しかし2回からはストレートを主体にすると、「とにかく腕を振るだけだった」と強いストレートを投げ続け、2回以降は安定した投球を見せる。味方打線も7回までに7点を奪うと、菅井投手が7回までノーヒットで無失点に抑え、7-0で勝利した。荒木監督も「菅井が投げていれば心配することはないです。よく修正してくれた」と信頼感を示した。
菅井投手は1年春の公式戦で登板するなど期待されたものの、その夏と2年時の夏に右肘を痛め、その力をまだあまり見せていない。しかし、その間に体を作ってゆき、昨年秋に136キロを記録すると、この冬は体重を8kg増やして最速144キロまで球速を伸ばした。
「球に勢いが欲しかったので挑戦してみた」と佐々木朗希投手のフォームをまねして成長したが、「同じように直球を武器にしたいので、ここから150キロを目標にしたい」とさらに成長を目指す。
日大山形は2019年の夏に滝口琉偉投手が甲子園で150キロを記録して一気に注目された。進路をプロ志望に変更したものの、ドラフト会議で指名はなかったが、東北福祉大でも威力ある球を投げている。菅井投手も夏に150キロ近い球で注目される可能性があるし、それを期待したい。
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