JABA北海道・東北大会では、関東の強豪・三菱日立パワーシステムズ横浜に、室蘭シャークスが惜しくも0-1で敗れたが接戦を演じた。元オリックスの佐藤峻一投手が好投を見せた。
北海道への恩返し
佐藤峻一投手は北見柏陽高校から道都大に進むと、大学時には149キロの速球を投げる投手として注目された。2012年のドラフト2位でオリックスが指名しプロ入りしたものの、4年間で1軍登板は5試合のみとプロでは苦しんだ。そして2016年秋に戦力外となった。
室蘭シャークス入りした佐藤投手は、チームを都市対抗や日本選手権に導くことが、育ててくれた関係者や北海道への恩返しとし、JABA四国大会では日本生命を下す金星を挙げていた。そして今大会も10日のTDK戦で先発したが1-3と粘るも敗れ、中1日で三菱日立パワーシステムズ横浜戦に登板すると、9回を1失点完投したものの0-1で敗れた。
今大会は3敗し決勝トーナメント出場は無くなったが、それでも日本生命や三菱日立パワーシステムズ横浜などと互角の戦いをする室蘭シャークスは、他チームに脅威を与える存在となった。
北海道の社会人チームは、JR北海道が今年からクラブチーム(JR北海道硬式野球クラブ)となり、いわゆる企業などの組織がチームを持つ社会人野球チームは、航空自衛隊千歳のみとなった。その中で、北海道出身の元プロ・佐藤投手は投げ続け、北海道から飛び立つ若い選手に影響を与える存在となっている。
プロで活躍できなくても、まだ野球でできる事はたくさんある、そんなことを教えてくれる。
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