亜大1年・松本晴投手がさっそく1勝、4年生の時点で最高の投球が見せられる環境を

大学野球ドラフトニュース 2022年ドラフトニュース

昨年に樟南高校で145キロの速球を投げる左腕投手として注目された松本晴投手が、東都リーグ初登板で初勝利を手にした。

プロ志望届を出していればドラフト上位指名も

松本晴投手は180cmの身長から145キロの速球を投げるが、そのストレートのキレの良さは、左バッターも右バッターも、インコース球はほとんど打ち返すことができず、また高校生では打てないと評価されたスライダーで、夏の鹿児島大会では1試合20奪三振も記録した。プロ志望届を提出すれば、ドラフト上位での指名があってもおかしくない投手だった。

その松本投手は大学進学を決めるが、このオフに体重が5kg増えて85kgとなり、さらに力のある球を投げるようになると、3月の西部ガスとのオープン戦ではリリーフで登板して2回5奪三振、かつて駒大苫小牧で田中将大投手などを育てた香田誉士史監督が「スライダーが凄かった。完璧に抑えられた」と舌を巻いていた。

おそらく大学でも1年生から活躍をするのではないかと予想されていたが、この日の駒大との2回戦で先発すると、6回を投げて2安打4奪三振無失点の好投を見せ、チームも6回に奪った1点を守り切って1-0での勝利に貢献した。

登板について

大学野球では1年生投手が好投すると、そのまま登板機会が多くなり、1回戦3回戦の中1日で完投するような投球をすることが増えてくる。それによって4年間を持つ選手もいるが、東浜巨投手や斎藤佑樹投手など学年が上がるにしたがって、球の力が衰え、変化球で抑えるような投球をするようになる投手もいる。

松本投手の大学での登板過多を不安視しているが、生田監督は「5月くらいには1、3回戦に投げさせたい」と話し、松本投手も「目標は東浜さんの勝ち星超えです」とリーグ35勝を目標としているという。

リーグ戦で勝利をしていくこと、リーグ記録を作るような活躍を目指すのは当然の事ではある。しかし、肩や体の状態を見て、絶対に無理だけはしないでほしいし、指導者もその点を考慮した起用をしてほしい。個人的に球数制限は高校野球よりも大学野球にこそ適用してほしいと思っている。首都大学リーグでは1戦目で121球以上投げた場合、2戦目は50球までとするというガイドラインがあるが、東都でもそのガイドラインは必要だと思う。また、できれば1登板120球、できれば1戦目で120球以上を投げた場合は2戦目、3戦目は50球までというような形で、1年生の時が最もよかったというのではなく、4年生にかけてさらに良い投球を見せられるような形にしてほしい。

また亜細亜大などには、全国から有力な選手が集まってくる。それらの選手もこの1年生の松本投手に負けないように、成長して登板をしてほしいと心から思う。

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生田勉監督は「5月くらいには1、3回戦に投げさせたい」とエース教育を宣言。本人は「目標は(ソフトバンクの)東浜さんの勝ち星超えです」と通算勝利数で亜大最多の35勝超えを誓った。

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コメント

  1. 松本晴に限った話ではないですが、高校時点でドラフトかかるレベルにも関わらず大学に進んだ選手がこうして1年から活躍してるのを見ると本人の意識も含めてなんでプロ行かなかったかなーと思ってしまいます。育成ドラフトレベルの選手だったら志望届を出さない、また出しても陽川みたいに入団拒否ってのは分かりますがそういうレベルではないですからね。

    ちなみにMLBのドラフトでは大学3年から指名できる制度になってるので下級生のうちに芽が出た選手を拾い上げるという意味でも理にかなってるなぁと知った時は感心したものです。(まぁ日本の大学でも中退すれば可能ですが)
    日本で1年でも早くプロに行きたいという意識の高い高校生にとって独立リーグがあるのは救いで伊藤、湯浅なんかは今後のモデルケースになっていくでしょう。

    大学野球における球数制限の必要性はまったく同感です。
    時として高校野球以上に酷使が起きている大学野球の問題は野球ファンでもあまり知られていません。幸い(?)大学野球は高校と違って各連盟で独自に規則を決められますし、各連盟にはエースが中1日で登板しやすい日程のあり方も含め選手のための改善を望みたいです。