東都リーグが春季リーグ戦を中止、個人成績にも影響

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東都リーグは春季リーグ戦の中止を決定した。大学野球選手権の代表チームは準硬式戦として1部リーグのチームによるトーナメント戦の開催などを検討する。1部2部の入れ替え戦も行われない。

個人成績にも影響

東都大学野球連盟の福原理事長は「学生、関係者の方々の安全と健康を第一に考えた。通常のリーグ戦開催ができないことで、東都の伝統が途切れるのではない。むしろ、東都においては最高のパフォーマンスで学生たちがプレーすることが大事だという判断をさせていただいた」と説明し、春のリーグ戦の中止を決定した。

大学野球選手権が8月12日へ延期となり、各地の連盟では6月下旬からの開催などを目標としているが、理事長は「各大学が、学生たちが施設を使えるように再び門戸を開き、そこから体づくり、チームづくりをすることを考えると、戦国東都らしい試合をすることはかなわない」と説明し、現状でチームが解散をしている所もあり、そこからチーム作りを進めたとしても、6月下旬でも開催は難しいという判断をした。

この決定について各大学の監督は、

東洋大・杉本監督「冷静に判断してストップをかけるのが大人の役目」

国学院大・鳥山監督「コロナが終息しても全体練習が再開できても、選手のコンディションに個人差があるので調整も難しい。中止は仕方ない」

駒澤大・大倉監督「通常開催は難しいと思っていたし、状況からしてしょうがないことだと思う」

亜細亜大・生田監督「大学が施設を閉鎖し、授業を行っていないのは学生の安全が確保されないから。その期間中にリーグ戦をやるのは厳しいのではないかと思っていた。」

立正大・坂田監督「中止決定は妥当な判断。全体練習が再開されたとしても、そこからリーグ戦を戦うまでの準備期間が必要なので」

中央大・清水監督「一生懸命やってきた選手の事を考えたらつらい。」

とコメントをしている。

個人成績は4年間影響

中央大の清水監督は「特に牧と内山は通算100安打に届くかどうかだった。個人記録のためにやっているわけではないけど、かわいそう」と話した。牧秀悟選手と内山京祐選手は、共に現時点でリーグ通算71安打としており、リーグ戦は最も打っても20安打強、15安打でかなりの成績と言え、牧選手も内山選手も春・秋に15安打を打てば100安打に到達可能だった。秋だけの開催となると29安打を打つのは非常に厳しく、リーグ通算100安打は難しくなった。

また東洋大の村上頌樹投手も現在リーグ通算12勝を挙げており、昨年春は6勝を挙げており、今年、リーグ通算20勝の到達も期待されていた。秋だけで20勝は非常に難しい。

そして個人記録への影響は、4年生の選手だけではない。リーグ通算100安打や20勝は、1年生から出場し記録を伸ばした選手が達成する事が多く、今年の1年生から3年生も、この大台に到達することは難しい。2023年まで個人記録でこのような記録に到達する選手は出てこない可能性は高い。

プロや社会人の関係者は、もちろん成績だけで選手の評価をしているわけではない。しかし、リーグ通算100安打、20勝という数字は選手を指名を決めたり、採用するときに説得力を持つ数字であることは間違いない。

大学野球選手権代表チームはトーナメントも検討

今後については、5月20日を目途に、新型コロナウイルスの感染の状況を見て判断をする。8月12日の大学野球選手権に向けては、他リーグで検討されている1試合総当たりの他、1部6校によるトーナメントが有力とされ、神宮開催にこだわらず、また無観客での開催も視野に入れている。

また各大学の練習再開日なども、不公平が無いように一斉にスタートすることを依頼したいという考えを示した。

東都連盟の瀬尾事務局長は、秋のリーグ戦についても「秋のリーグ戦も通常通り開催できるとは思っていない」を危機感を示す。まずは新型コロナウイルスの影響が収まるための行動をとり続け、大学生の野球への夢を繋げてあげたい。

2020年度-東都大学リーグのドラフト候補リスト

 オンライン会見に臨んだ同連盟の福原紀彦理事長(中大学長)は「学生、関係者の方々の安全と健康を第一に考えた。通常のリーグ戦開催ができないことで、東都の伝統が途切れるのではない。むしろ、東都においては最高のパフォーマンスで学生たちがプレーすることが大事だという判断をさせていただいた」と説明。連盟規則でリーグ戦を「2戦先勝勝ち点制」と定義している事情もあった。

今後は5月20日をメドに全日本大学野球選手権(8月12日開幕)への出場校決定方法などを再協議する。1部6校によるトーナメント戦などが検討されており、神宮での開催にこだわらず、公営や大学の球場使用のほか無観客での開催も視野に入れている。
 練習に関しては加盟全校が自粛中だが、自主トレとして個人が集合するケースがあったという。連盟は感染防止のため、今後の推移を見ながら練習再開日のメドを決めた上で一斉スタートを依頼したい考えを示した。

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