2010年ドラフト候補のスタイル:澤村拓一投手とは?

選手コラム 2010年ドラフト

斎藤世代、マー君世代として注目を浴びている1988年4月~1989年3月に生まれた選手たち、この期間は東京ドームが完成した時でもあり、昭和から平成に代わった時でもありました。その時に生まれた野球選手たちのなかでおそらくもっとも早く生まれたのが、澤村拓一投手でしょう。誕生日は1988年4月3日、ちなみに4月4日が阪神の野原選手、広島のエース・前田健太投手は4月11日、斎藤佑樹投手は6月6日、大石達也投手は10月10日。今回は澤村拓一投手のスタイルについて見てみましょう。

読売・澤村拓一

スクワットで240kgを持ち上げる強靭な下半身を持ち、キャンプでも速球でバットを折るなどパワーボールを持った選手なのは間違いありません。開幕1軍でローテーション入りも、というようなコメントも数多く見られます。しかし実は、斎藤、大石などと比べて一番伸び盛りの選手というのが澤村投手です。

 

高校時代は佐野日大高校では控え投手、外野手としてプレーし甲子園には縁が無く実績も残せていませんでした。しかし140kmをマークするストレートは当時から持っており、中央大学に入学すると2部リーグでしたが春季リーグでいきなり4勝を挙げます。高橋監督という良き指導者とめぐり合い、1年生で4勝を挙げた事で澤村投手のやる気スイッチに火がついたのでしょう。その後は伸び悩みますが持ち前の練習熱心さにより着実にパワーアップし、1部に上がった2年生の秋季リーグ・亜大戦で149kmのストレートを投げ完封勝利を挙げました。
しかしその後、球速は150km中盤をマークしますが成績としては3年生の春に3勝3敗、秋に4勝4敗、4年生の春に5勝3敗と、大きく勝ち越せていません。東浜や藤岡などのエースとの対戦という事もありますがこの点は課題として映りました。プロの若手との対戦でも力を見せつけ、150kmを連発した2010年の春でもスカウトの評価は「変化球も含めた総合力に欠ける」という評価もあり割れていました。夏の世界大学野球選手権でも候補として選ばれたもののわき腹のケガで辞退し、4年間日本代表で投げることなく終わってしまいました。

 

斎藤佑樹とくらべると一つ一つの球の球威や鋭さは澤村投手の方が力がある、しかしリーグ戦で31勝15敗、2度の全国制覇、4年間大学日本代表で投げた斎藤に対して、リーグ戦19勝14敗、優勝や全国の舞台、大学日本代表の経験もない澤村投手とは実績面で大きな差があり、対比される点となっていました。


(157kmの報道映像。球速は出ているがキャッチャーの構えた所にいっておらず、球も動く感じがする。)

 

しかし、4年の秋、成績は4勝2敗ですが投球内容が明らかに変わりました。ストレートは相変わらず150km台を連発しましたが外角に伸びるストレートが増え、変化球も外角低めにコントロールされ鋭く落とせるようになっていました。スカウトのコメントも「間違いなくドラフト1位で競合する」というものに変わっていきました。テレビなどで注目されるようになり澤村投手のやる気スイッチが再び入ったのでしょう。


(変化球での三振が多く、ストレートも外角にコントロールされて伸びている。春と秋で大きく成長した。)

 

もちろん東都で19勝という成績は並大抵の成績ではありません。しかし、これまで花のある舞台に登場できなかった澤村投手はプロという大きな舞台で活躍できるかは未知数と言ってもいいと思います。しかし活躍する事によって、注目される事によってやる気スイッチが入り、そのやる気を持続する強い精神力があります。巨人というチームに入り、優勝を争う場面に関わってくれば、その都度澤村投手は成長をしていく。澤村投手のストーリーは注目を集めはじめた4年生の秋から始まったのだと考えるべきかも知れません。


 澤村投手紅白戦での投球(野球ふぁんさん紹介)

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コメント

  1. 野球ふぁんさん、ありがとうございます。動画みました。外角低めのストレートは素晴らしいですね。ただし変化球は全体的に良くなかったため、これだけ速いストレートにもかかわらず空振りを奪えずに合わせられている所は気になりました。大学4年秋のように変化球、コントロールがもっと必要ですね。このサイトは去年までドラフト会議ホームページとしてやっていました。これからもどうぞよろしく!

  2. 2011.2.15 澤村、紅白戦初登板
    http://www.youtube.com/watch?v=IA4CtL_VUPg
    2011.2.6 澤村、フリー打撃初登板http://www.youtube.com/watch?v=FspLp7Q_ZNM&feature=related
    こちらの方がいい動画なのでは?
    澤村はあれだけの速球を持っていながら被本塁打の多さ、奪三振率の低さなどのために成功するのかイマイチわからない的なことをよく言われてるみたいですね。

    それはそうと、ここはいいサイトさんですね。最近、ドラフトに興味持ち始めて色々アマ野球を取り扱ってる所に足を運んでいるんですが、ここのこと知りませんでした。
    ブログでも紹介したいと思います
    アマ野球はさっぱりなのでこれからも情報提供頑張ってください、期待しています。

  3. 私も見ました。澤村投手の秋の安定感はすごかった、佑ちゃんはやっぱりあのフォームは気になりました。でも佑ちゃんが150km近くのストレートを投げられるようになるかというとそれはできないと思いますが、150km台を投げられる澤村はダルビッシュのようにもっと勝てる投手に成長できると思ってます。

  4. ドラフト前のアマチュア野球では、元ロッテの小宮山さんが、澤村は完成されたフォーム、斎藤はフォームに課題あり、その分伸びる余地があるという見解でしたね。