金足農の「新グラウンド竣工記念招待試合」に大阪桐蔭高校を招待そ、7年前の夏の甲子園、決勝で対戦した金足農vs大阪桐蔭の試合が行なわれた。2018年夏の甲子園では、兄・吉田輝星投手(現オリックス)が対戦して敗れた相手に、この日は金足農業のエースの弟・吉田大輝投手(3年)が先発した。
兄の雪辱へ…侍ポーズで始まった因縁対決
試合開始前、シートノックを終えた大阪桐蔭ナインが、金足農業ベンチに向かって一斉に「侍ポーズ」を披露する。7年前、兄・輝星投手が見せたて話題となったものあdった。そレに対して、弟・吉田大輝投手もマウンド上で同じポーズで応え、スタンドを沸かせた。
「兄が打たれて負けた相手。自分は絶対に抑える」と決意して臨んだマウンドだったが、初回に連打を浴び先制点を献上。4回、6回にも長打を浴び、6回5失点で降板した。「全国トップレベルの相手から、たくさん吸収、経験できればと思っていたんですけど、やっぱり勝負事なので悔しいです」と唇を噛んだ。
7年前になる金農旋風、大輝投手はその時、アルプススタンドから見ていたが、決勝戦で、兄が根尾選手、藤原選手など黄金世代と注目された大阪桐蔭にめった打ちにあった。「輝星があんなに打たれてボロボロにされたのを初めて見たので、よく分からない気持ちっていうか、自分の中で心が動いたというか」。あれから7年、直接、対戦したことのなかった大阪桐蔭のユニフォームを相手に投げられたことは大きな経験となった。「今日も見ていて格好いいと思いましたし、自分たちもそう思われるようになりたい」と話した。
大阪桐蔭・西谷監督「お兄ちゃんをほうふつとさせるいいピッチャー」
その7年前に春夏連覇を達成した大阪桐蔭の西谷浩一監督は、弟・大輝投手のピッチングについて「けん制の間合い、変化球、お兄ちゃんをほうふつとさせるいいピッチャーでした。我々としては厳しい大阪をなんとが勝ち抜いて、また対戦できるように頑張りたいと思います」と話した。
チームはプロ注目の中野大虎投手、森陽樹投手の継投から7安打を放ち1点を奪った。「自分が0に抑えれば勝てなくはないと知れたので、もう1度自分がエースという自覚をしていきたい」と、吉田投手はエースとしての責任感を胸に、最後の夏へ向かう。秋田大会開幕まで3週間。「2018年の夏の借りは甲子園の同じ舞台で返せたらと思います」と、兄が果たせなかった夢の続きを追いかける。
吉田大輝投手 プロフィール
- 氏名:吉田 大輝(よしだ だいき)
- 所属:金足農業高校(3年)
- ポジション:投手
- 投打:調査中
- 主な特徴や実績:オリックス・バファローズの吉田輝星投手を兄に持つ。2025年6月18日に行われた大阪桐蔭との招待試合に先発し、6回8安打5失点。大阪桐蔭・西谷監督から「お兄ちゃんをほうふつとさせるいいピッチャー」と評価される。2018年夏の甲子園決勝を現地で観戦し、兄の姿に心を動かされた。夏の甲子園でのリベンジを誓う。


コメント