アマナンバーワンスラッガーとして、今秋のドラフト会議の超目玉となっている創価大の立石正広内野手(4年)が、進路を国内プロに絞ったことが19日、明らかになった。メジャーリーグの球団からも関心を寄せられている右の強打者だが、まずは日本のプロ野球で勝負する意向を固めた。
「日本のプロ野球もとんでもないレベル」
立石正広選手は、50メートル走6秒0の俊足に、サードやセカンド、ショートもこなす守備力、そしてなにより、抜群の長打力を誇り、この春はリーグ戦で5本塁打、センター方向や逆方向にも長打を放つスラッガーとして、日米のスカウトから熱視線を浴びている。東京新大学リーグ戦ではMLBのスカウトも球場に足を運び調査を進めるなど、その動向が注目されていた。
その立石選手は進路について、「まずは国内だと思っています。日本のプロ野球もとんでもないレベルなので、そこで選ばれるぐらいのレベルになりたいと思います」と話し、日本のプロ野球でのプレーを希望する事を明らかにした。将来的にはメジャーへの憧れも抱きながら、まずはプロ野球でプレーをする。
大学日本代表入りへ「どのポジションも守る」
立石選手の21日から平塚で行われる侍ジャパン大学代表選考合宿に参加する。今年は日本で日米大学野球が行なわれ、MLBで予備軍の選手たちと対戦する。まずはこの合宿で昨年に続く代表入りにむけ、「どのポジションも守るつもりでいます」と、内野ならどこでもこなすユーティリティー性をアピールし、代表の座を掴み取る覚悟を示した。
そして昨年に続き大学代表の4番を努め、MLBに近いアメリカの投手たちを相手に、まずは自分の現在の力をぶつけることで、プロ野球へのアピールにもなるし、何が足りないのかを見つける貴重な機会にもなる。
もちろん日本のプロ球団も、すでに立石選手の評価は定まっているとは思いながらも、日米大学野球で、1年目からどのくらいやれそうか、打撃にどんな課題があるか、そしてポジションはどこまで守れるかなどを見定め、獲得したあとのシミュレーションをする場になる。
立石選手には、山口県出身ということで広島や福岡ソフトバンクが注目しており、岡本選手や村上選手がメジャー挑戦を表明している巨人や東京ヤクルトにとっては、4番サードの候補として是非ともほしい選手となる。また、打線の強化に取り組む中日、埼玉西武や東北楽天、強打線に更に磨きをかけたい阪神や横浜DeNA、そしてその年のナンバーワンの選手を指名する北海道日本ハムなど、簡単に考えただけでも各球団が立石選手をドラフト1位指名する理由を挙げられる。
国内のプロ野球に進路を絞った立石選手、今年は立石選手の年となる。
立石正広選手 プロフィール
- 氏名:立石 正広(たていし まさひろ)
- 生年月日:2003年11月1日
- 出身地:山口県
- 経歴:高川学園中学校(高川学園リトルシニア) – 高川学園高校 – 創価大学(4年)
- 投打:右投右打
- 身長・体重:180cm・86kg
- ポジション:内野手
- 主な特徴や実績:アマチュア球界No.1スラッガーと評される今秋ドラフト1位候補。メジャーリーグ球団からも関心を持たれているが、国内プロ球団への進路を決断。50メートル走6秒0の俊足と、三塁・二塁をこなす守備力も兼ね備える。昨夏、大学日本代表で4番を務めた。


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