スポニチ西日本版が高校生注目選手29人と、八幡商・川崎陸翔投手、津田学園・桑山晄太朗投手、福知山成美・小沢快心投手を紹介

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夏の高校野球の各地区の大会の組み合わせ抽選が続々と行なわれ、すでに沖縄と北海道で開幕をしている。今年も全国に注目の高校生がそろい、スポニチの西日本版では3人の新星候補の好投手を紹介している。また高校生の注目選手29人の表を掲載した。

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八幡商の144キロ右腕・川崎陸翔投手

※全国の注目高校生の表は下にあります。

滋賀県の八幡商には、「中学の頃は細かったんですけどね」と話す177cm93kgとどっしりとした体格の左腕・川崎陸翔投手が最速144キロの速球を投げる。特徴は球のキレで、「直球の切れで勝負する投手です」と自らを語る。ストレートの回転数はNPB平均の約2200回転を記録し、140キロ前後の球速でも、それ以上に速く感じられる球で打者を詰まらせる。

しかし、高校では順風満帆というわけではなかった。高校2年春に左肘のじん帯を損傷し、2ヶ月間のノースローを余儀なくされた。「この挫折をきっかけに必死にトレーニングをやるようになりました」。背中や下半身を鍛えるデッドリフトは、プロ野球選手でもなかなかお目にかかれない220キロを持ち上げるまでになった。ユニフォームのズボンは「2XO」サイズという太さで、制服のズボンは入らなくなり新調したという。

八幡商は以前は甲子園の常連で、春夏通算14度の甲子園出場を誇る名門だが、2011年夏を最後に聖地から遠ざかっている。川崎選手は「いい選手が集まる私立で甲子園に行けても、おもんないなと思っていた。近江を倒そうと思い、公立の八幡商に来た。最後の夏は、負けることなく進んでいきたいです」と話す。144キロ右腕が近年甲子園に出場をしている近江、滋賀学園を倒して甲子園に出場できるか、川崎投手の肩にかかっている。

津田学園の149キロ左腕・桑山晄太朗投手

桑山晄太朗投手はこの春の大会で注目された投手の一人だ。181cm81kgのバランスの良い左腕から最速149キロの速球を投げ、「直球とスライダーに自信があります」と語るエースとして、チームを春の東海大会準優勝に導き、全国屈指の本格派左腕へと成長を遂げた。

昨秋までは一塁手も兼任する中軸打者だったが、「自分が投手として独り立ちし、チームを背負う投手にならないといけない」と、秋季大会後に監督と相談し決断。打者としての飛距離を求める必要がなくなり、投手仕様の体づくりに着手すると、瞬発力向上を掲げ5キロ減量し、体のキレが増したことで球速が142キロから149キロへと大幅にアップした。

中学時代に所属した「藤華クラブ」のOBには、広島の栗林良吏投手がいる。中学2年の冬、東京五輪の金メダルを首にかけた先輩が練習場に現れ、その投球練習を間近で見た。栗林投手が在籍していた当時からチームの方針は「全員、プロ野球選手を目指しなさい」。その教えを胸に、、まずは大学進学を経てプロ入りを目指している。「本気で甲子園を目指す」と地元の愛知をから三重に来た。「何としても、甲子園で校歌を歌います」と話し、津田学園を甲子園に導く。

福知山成美の144キロ右腕・小沢快心投手

京都の福知山成美にプロが注目する144キロ右腕がいる。小沢快心投手は、昨年夏に16奪三振完封勝利を挙げ、プロのスカウトも注目している。「球の速さやスライダーなどに自信があります」と語るようにスライダーを武器とし、さらにブレーキの効いたチェンジアップなど、変化球を自在に操る144キロの変化球投手だ。

「正直、中学までは練習が嫌いで」と正直に話す小沢投手、中学時代の指示に従うだけの練習に興味を持てずにいたが、福知山成美では自主性に重きを置く方針の練習で野球の楽しさを知った。変化球の握り、体の鍛え方、故障予防など、自ら考え試行錯誤を繰り返した結果、入学時に134キロだった球速は144キロになった。

2年秋の進路希望調査で「プロ志望」と書き、両親にもその決意を伝えた。「中学まではプロなんて目指せない選手だった。だけど、この高校に来て目標が定まった。プロ志望届を出すかは分からないけれど、夏に結果を出して注目される投手になりたいです」と話す。昨年の夏の甲子園覇者は京都の京都国際。そのエース・西村一毅投手は同学年で、昨年の夏の投球をしっかりと目に焼き付けた。今年は西村投手と投げ合い、甲子園に144キロの変化球投手の姿を見せてプロへと挑戦したい。

川崎陸翔投手 プロフィール

  • 氏名:川崎 陸翔(かわさき りくと)
  • 生年月日:2007年12月10日
  • 出身地:滋賀県守山市
  • 経歴:玉津少年野球部(小1) – 守山リトルシニア(中学) – 八幡商業高校(3年)
  • 投打:左投左打
  • 身長・体重:177cm・93kg
  • ポジション:投手
  • 主な特徴や実績:最速144キロのストレートを投じる左腕。NPB平均に匹敵する約2200回転の球質が武器。デッドリフト220キロを上げるパワーを持つ。高2春に左肘じん帯を損傷した経験を持つ。八幡商業では1年秋からエースナンバー。

桑山晄太朗投手 プロフィール

  • 氏名:桑山 晄太朗(くわやま こうたろう)
  • 生年月日:2007年6月29日
  • 出身地:愛知県稲沢市
  • 経歴:大里西クラブ(小1) – 藤華クラブ(中学) – 津田学園高校(3年)
  • 投打:左投左打
  • 身長・体重:181cm・81kg
  • ポジション:投手
  • 主な特徴や実績:最速149キロの本格派左腕。投手専念を機に急成長し、今春の東海大会準優勝に貢献。広島・栗林良吏投手と同じ中学クラブチーム出身。大学進学後のプロ入りを目指す。津田学園では1年秋からベンチ入りし2年秋からエース。50メートル走6秒7、遠投100メートル。

小沢快心投手 プロフィール

  • 氏名:小沢 快心(おざわ かいしん)
  • 生年月日:2007年6月5日
  • 出身地:大阪市
  • 経歴:大阪クーガース(小3) – 東大阪布施ボーイズ(中学) – 福知山成美高校(3年)
  • 投打:右投右打
  • 身長・体重:177cm・73kg
  • ポジション:投手
  • 主な特徴や実績:最速144キロの技巧派右腕。スライダーとチェンジアップを武器に高い総合力を持つ。昨夏に16奪三振完封勝利を記録。自主性を重んじる練習で才能が開花。福知山成美では1年夏からベンチ入りし2年夏からエース。50メートル走6秒4、遠投105メートル。

 

全国の注目高校生

投手

選手名 校名 身長 体重 投打
吉川 陽大 仙台育英 176 72 左左
石垣 元気 健大高崎 178 78 右両
佐藤 龍月 健大高崎 173 77 左左
福田 拓翔 東海大相模 184 78 右右
奥村 頼人 横浜 178 82 左右
山田 琉聖 東農大二 184 80 右右
江藤 蓮 未来富山 180 83 左左
芹澤 大地 高蔵寺 183 72 左左
西村 一毅 京都国際 177 70 左左
森 陽樹 大阪桐蔭 190 90 右右
中野 大虎 大阪桐蔭 180 80 右右
新井 瑛太 滝川 180 82 右右
阪下 漣 東洋大姫路 181 87 右右
藤本 勇太 英数学館 177 76 右右
宇佐美 球児 西条 181 86 右右
池崎 安侍朗 明徳義塾 170 62 左左
藤川 敦也 延岡学園 184 90 右右
早瀬 朔 神村学園 184 72 左左

捕手

選手名 校名 身長 体重 投打
川尻 結大 仙台育英 172 72 右右
大栄 利哉 学法石川 178 85 右左

内野手

選手名 校名 身長 体重 投打
櫻井 ユウヤ 昌平 180 82 右右
井上 遥翔 佐野日大 178 83 左右
清水 詩太 京都国際 181 72 右右
赤埴 幸輝 天理 181 74 右右
今岡 拓夢 神村学園 180 82 右右

外野手

選手名 校名 身長 体重 投打
阿部 葉太 横浜 179 85 右左
見村 昊成 東洋大姫路 176 80 左左
福元 聖矢 智弁和歌山 179 85 右右
藤森 海斗 明徳義塾 180 66 左左

 

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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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