日本高校野球連盟は31日、4月3日から5日まで関西近郊で行われる「U18日本代表候補選手強化合宿」に参加する42名の選手を発表した。今春の選抜大会を制した大阪桐蔭や準優勝の智弁学園の主力メンバーが名を連ねるなか、選抜不出場組からは静岡県屈指の好素材として注目される聖隷クリストファーの最速147キロ左腕、高部陸投手(3年)が選出された。この招集を受け、静岡県高野連は高部投手の合宿参加を優先させるため、春季県大会予選の日程を一部変更するという異例の特別措置を決定。世代を代表する左腕への期待の高さを示した。
選抜不出場組から選出、静岡県高野連が下した「日程変更」の英断
今回のU18日本代表候補メンバーは、選抜大会で活躍した選手を中心に、各都道府県連盟から推薦された選手も幅広く対象として選考された。そのなかでも、静岡県の高部陸投手は、高野連関係者からも高い評価をしており、候補メンバーとして合宿に招集された。
合宿が4月3日から5日の日程で行われるため、当初4日に予定されていた春季静岡県大会の聖隷クリストファー対掛川東の試合が合宿期間と重なることとなった。これに対し、静岡県高野連は特別措置として日程の変更を発表。当該試合を11日に延期し、会場も変更することで高部投手の代表合宿参加を後押しした。一選手の代表活動のために公式戦の日程が動くのは極めて稀なケースであり、高部投手が静岡の至宝として期待されているかがわかる。
大阪桐蔭・川本晴大ら「新怪物」たちとの競演。岡田監督が掲げる選考基準
今合宿の指揮を執るのは、東洋大姫路の岡田龍生監督(64)だ。42名の精鋭を選んだ経緯について、指揮官は次のようにコメントを出している。
岡田龍生監督:「選抜大会出場選手のほか、選抜大会に出場していない選手についても各都道府県高等学校野球連盟から推薦いただいた選手も対象とし、幅広い選手の中から日本高野連の技術・振興委員の方々と選考しました(中日スポーツ)。」
投手陣には、選抜決勝で15奪三振完投勝利を挙げた大阪桐蔭の2年生左腕・川本晴大投手や、同じく決勝で力投した智弁学園の杉本真滉投手(3年)ら、大会を彩った主役たちが顔を揃える。
左腕の融合でどのような化学反応があるか
高部陸投手の最大の武器は、177cmとそれほど高くないものの、今永昇太(カブス)を参考にした高めの伸びのある球が魅力で、昨年夏に甲子園で見せた素晴らしい投球と共に、昨秋の静岡でも圧倒的な力を見せていた。東海大会では疲労もあってか内釜列姿を見せたが、この冬に徹底的に鍛え上げた心身は、すでに全国区の投手として名が知れ渡っている。
しかし、出場できなかったセンバツでは、同学年の149キロ左腕・杉本投手が大きく評価を挙げ、さらに2年生の川本投手が怪物的な存在感を見せて優勝をした。また、昨夏覇者でこの世代ナンバーワンの評価が揺るがない沖縄尚学の末吉良丞投手もおり、その4人が肩を並べることになる。
この4人が融合し、お互いに情報交換し、刺激をし合うことは、非常に貴重な経験となりそうだ。高部投手自身は既に進学を明言しており、プロ入りをするのは早くて5年後ということになるが、その間も杉本投手、末吉投手、川本投手は常に意識することになるだろう。この4人の融合と競演による化学反応が非常に楽しみだ。
【高部 陸】 プロフィール
- 氏名: 高部陸(たかべ・りく)
- 所属: 聖隷クリストファー高校(3年)
- 出身: 静岡県(浜松南シニア出身)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 177cm、75kg
- 主な特徴や実績: 最速147キロを誇るプロ注目左腕。2026年U18日本代表候補。昨夏の甲子園での完投勝利や、今春予選での5回完全試合など、大舞台での勝負強さが光る。スピンの効いた直球と鋭い変化球が武器。2026年ドラフト候補。













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