【横浜、なぜ弱い(1)】完全ウェーバーなら横浜は最下位脱出できたか?

4年連続最下位となりそうな横浜ベイスターズの記事ですが、完全ウェーバーなどドラフト制度の事だったり、FA、トレードについても取り入れて書いていきますので、他球団ファンの方も読んでみてください。それでは始めます。

 

横浜ベイスターズ、12球団で唯一CS出場争いを行っていないチームとなってしまった。

今に始まった事ではなく、今シーズンも最下位が確定的で、2002年~2011年の10年間でなんと最下位が8回と断トツの弱さだ。それに最近の過去3年間は、2008年に48勝94敗、2009年に51勝93敗、2010年に48勝95敗と3年連続90敗以上、そして2011年の今年も、現在33勝63敗、特別ルールにより引き分けが9試合あるものの残り39試合で12勝以上できるかは微妙な状況だ。5位から14ゲーム差をつけられ断トツの最下位となっている。いろいろな原因が挙げられているが、実力に差があると行っていいと思う。

そもそもドラフト会議とはこういう弱小球団を救済するための制度で、12球団の戦力をなるべく均衡させてリーグを盛り上げる為のものだが、正直セリーグは5球団の争いとなっており、最近パリーグの盛り上がりに対し、セリーグが若干盛り上がっていない印象なのは、ダルビッシュや田中将大などパリーグのエースの活躍だけでなく、横浜が弱いことが原因だと思っている。

ではなぜ、ドラフト制度があるにも関わらず4年連続断トツで最下位となってしまっているのか、もしドラフト制度が完全ウェーバーだったらどうなっていたのだろうか、横浜のドラフトを見てみる。

2008年、横浜は早大の松本啓二郎外野手を阪神との競合の末に獲得した。この年のドラフトの目玉は、東海大相模の大田泰示選手だと思われるが、即戦力外野手を望んでいたのでたとえ完全ウェーバーであったとしても松本選手を指名しただろう。2位は藤江均投手を高く評価しており、これも完全ウェーバーだったとしても同じだ。

完全ウェーバーであれば3位も下位球団からとなる。3位では横浜商大・山崎憲晴選手を指名しているが、北海道日本ハムが3位で指名した三菱ふそう・矢貫俊之や広島が3位指名した法大・小松剛投手を指名したかもしれない。
ちなみに、オリックスが3位で菰野・西勇輝投手を、西武が3位で大阪桐蔭・浅村栄斗選手を獲得しているが、この時の横浜に高校生を指名する余裕はなかっただろう。

続いて2009年、菊池雄星投手がドラフトの目玉となる中、横浜は筒香嘉智選手を指名した。これは会心の指名だったと思っている。2位の加賀繁投手も1年目からローテーションに入るなど良い指名であった。そして3位の向上・安斉雄虎投手も期待度の高い投手で、完全ウェーバーだったとしてもこの3人の指名であっただろう。

2010年 、横浜は早大・大石達也投手を指名し抽選を外している。完全ウェーバーならば大石投手が獲得しているが、ご存知のように大石投手はケガの為に1軍登板ができていない。2位の加賀美希昇投手の指名は変わらなかったとして、3位の荒波翔選手については、北海道日本ハムが3位指名した乾真大投手や広島が3位指名した岩見優輝投手を指名していたかもしれないものの、両選手ともそれほど今シーズンにチーム成績に影響を与えているわけではなく、横浜に入団していたとしても最下位のこの状況を打開したとは思えない。

結論としては面白い結果は出なかった。完全ウェーバーであったとしても同じ選手を獲得していたのではないかと思う。その中で加賀や筒香、大原など活躍をしている選手がおり、この3年間の横浜ベイスターズのドラフトはそれほど悪いものはなかったと言える。

結局、2008年からの3年間のドラフトでチームをガラッと変える成績を残している選手としては、巨人・長野久義(2009年1位)、オリックス・西勇輝(2008年3位)、福岡ソフトバンク・摂津正(2008年5位)、千葉ロッテ・岡田幸文(2008年育成)、荻野貴司(2009年1位)、東北楽天・塩見貴洋(2010年1位)などが挙げられる。このような選手を獲得できるのは「スカウトの目」と言いたい所だが、摂津や岡田が下位指名であるところから見ると、スカウトの目ではなく運に近いと言っても良い。

完全ウェーバーだったとしてドラフト1位選手で実際にチームをガラッと変えた選手としては、野茂英雄や清原和博、松坂大輔、田中将大くらいで、5年~10年に一人でるかどうかといった所。つまり最下位を5年~10年続ければそういう選手を完全ウェーバーで1位指名できるという事になる。実際に2006年に横浜はドラフト指名順位が1番(つまり最下位)であり、田中将大を指名したが抽選で外している。完全ウェーバーであれば、今頃、田中将大は横浜のエースとして10勝を記録していたかもしれない。でも、最下位を5年~10年続けることは逆に大変な事だと思うのだが。

【続く】 次回は横浜を強くするにはどうしたらいいかを考えます。


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