オリックスの2010ドラフト戦線

オリックスドラフトニュース

オリックスの2010年ドラフトを振り返り、2011年のドラフトを予想してみます。

2010年シーズン

2009年、チームは最下位に沈み岡田監督の就任と共にチームの建て直しを計らなければいけない状況であった。岡田監督の現実に即した戦略は高校生よりも即戦力を重視し、投手も中継ぎ・抑えを重視する不確実性を取り除いた戦力補強は定評がある。2009年ドラフトでも、菊池雄星や今村猛など高校生選手に注目が集まる中、トヨタ自動車・中澤雅人などをリストアップしていたが、ドラフト当日で中継ぎ・抑えの左腕候補であった日本文理大・古川秀一を単独指名する。ほか山田、前田、阿南といった左腕を集中的に指名し、サイドスローの比嘉など全て投手を指名、投手力アップをはかる。またメジャーリーグの田口を守りの野球の中心となる選手として獲得した。しかし悲しい事件が起こる。2009年に若き外野手として198打数で60安打を放ち、チームの中心打者として期待していた小瀬浩之選手がキャンプ中に転落死してしまう。この穴が開いたままシーズンに入ることになる。

投手は、先発候補だった平野を抑えに回して小松と競わせ、平野が抑えとして活躍を見せると小松を先発に戻す。トレードで獲得した木佐貫が10勝をあげ、金子千尋が17勝を挙げるなどブレークし、ドラフト1位古川も中継ぎとして戦力として活躍した。エース・抑えを確立することができた投手陣に比べ、野手ではやはり穴が大きく響く。T岡田がホームラン王に輝いたものの打線の層が薄く、西武とのトレードで赤田選手を獲得したが、ちーむとして勝ち上がっていくことはできなかった。

2010年ドラフト戦線

エース、抑え、4番の軸が作られた。前後を固める選手を揃えるのがスカウト陣に課せられた使命となる。平野、古川などの中継ぎ抑えにはもう1人加われば万全となる。また外野手の層はまだまだ薄い。今年はそのポジションにピタリと当てはまる選手がいる。早大・大石達也と東海大・伊志嶺翔大。この二人のうち1人はどうしても欲しいというドラフトであり、二人にはスカウトがピタリとマークについた。また内野手も赤田とのトレードで阿部真宏を放出し層が薄くなっている中で、後藤光尊選手がFA移籍する可能性が浮上し、内野手不足にも手を入れなければいけない状況であった。候補として挙がったのは、PL学園の吉川大幾、履正社の山田哲人、修徳の三ツ俣大樹などが候補としてあがった。

結局1位では大石達也を、外れ1位では他球団が投手指名に流れる中で伊志嶺翔大を単独指名できると読み、他にもJFE東日本・須田幸太もリストアップしていた。2位で吉川、山田か、前橋商業の後藤駿太を予定してのぞんだと考えられる。

2010年ドラフト会議

ドラフトは大波乱となった。1位大石達也には6球団が集まり抽選で外した。ここまでは想定内であり予定通り東海大・伊志嶺翔大を指名する。ここで昨年外野手の荻野、清田を指名しシーズンでも活躍を見せており投手か内野手の指名と思われていた千葉ロッテが伊志嶺を指名してくる。岡田監督の腕に期待がかかったが抽選で外す。須田も横浜が指名し、2位で予定していた高校生を繰り上げて指名する。T岡田の後輩、山田哲人を指名するが、同じくはずれ1位の抽選でくじを外した東京ヤクルトも指名し再び抽選、ここでも運が無く、最後は前橋商業・後藤駿太選手を指名した。2位ではどうしても欲しかった内野手として三ツ俣選手を早めに指名し、3位では外野手の宮崎祐樹を指名した。いろいろ繰り上げた結果予定よりも少ない5人の指名で終了となり、ドラフト後に岡田監督がスカウトの情報力不足を指摘するなど、厳しいドラフトになってしまった。

チームの変化と2011年の見通し

当初の予定とは反し、長期的な面では内野手、外野手で期待できる選手を獲得できた。後藤選手は140km中盤をマークする強肩の持ち主で俊足でもあり守備面では早く対応できそうだ。上州のイチローと呼ばれた打撃も安定感があり長打も打てるのだが、こちらはプロのスピードに対応するのに少し時間がかかるように思う。一番打者として短打を重ねる打者になるか長打も含めて主軸選手になるのか、タイプを決めなければいけないのと、それに伴う打撃の技術向上が課題となりそうだ。2位三ツ俣選手は体に持ったパワーが素晴らしい。140km中盤を投げ高校通算40本を超えるホームランなど瞬発力を持っている。ただしケガなどもありシーズンを通して活躍できず、体の柔軟性や柔らかさが必要になりそうだ。

当初ドラフトで補強したかった中継ぎ抑え候補については、横浜とのトレードで、桑原謙太郎や寺原隼人を獲得することができた。寺原は先発候補という事だが、いざとなれば中継ぎ、抑えでも実績を持っている。かなり層が厚くなったといってよい。しかし野手は後藤が残留したものの、層の薄さは変わっておらず、外国人選手の獲得に託されることとなる。李スンヨプ、朴賛浩、ヘスマンなど次々と獲得を発表している。

2011年のドラフト戦略

トレードで獲得した寺原、桑原投手の活躍や金子、小松、木佐貫、平野などが安定すれば、弱点として残る野手の1位指名も考えられる。右の強打者として中大の井上晴哉の成長では上位候補になりそうだ。しかし2011年も投手に良い選手が多く、左のエースとして東洋大・藤岡貴裕も獲得したい選手だろう。

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