第75回全日本大学野球選手権は13日、神宮球場で準決勝2試合が行われる。1972年以来54年ぶりの優勝を目指す関大は、休養日の12日に東京・大森の東京ガスグラウンドで国学院大戦に向けた練習を行った。チームをけん引する、打率4割4分4厘と絶好調の5番・宮本青空内野手(3年)は、報徳学園高校時代の同期が4強の各校で主軸を打っている事に、強い対抗心を燃やしている。
高校同級生が4強の各校で躍動、報徳学園祭り
今大会では報徳学園(兵庫)出身の選手が相次いで結果を残している。11日の準々決勝では、国学院大の4番・石野蓮授選手(3年)が富士大戦の終盤に劇的な逆転2ランを放ち、慶大の林純司選手(3年)も日体大戦で本塁打を含む2安打3打点と暴れた。2回戦では東北福祉大の佐藤悠太選手(4年)が本塁打をマーク。4強に残った全チームで同校出身者が活躍する、まさに“祭り”の状態だ。
関西大の宮本青空内野手も報徳学園出身、準々決勝の金沢学院大戦で2安打を放ち、同期に対抗した。報徳学園出身の現大学3年生は、2023年春の選抜で準優勝した世代。国学院大の4番を打つ石野選手は、報徳学園でも4番を打っていた。宮本内野手は「高校の時は分からなかったけど“僕たちってレベルが高かったんやな…”と思った」(スポーツニッポン)と話し、大学野球選手権の4強で名を連ねる仲間の名前を見つめる。林選手とは高校時代にレギュラーを争った間柄で、「ライバルで何とか勝ちたいと思ってやってきた。負けている部分が多いけれど、(自分は)しぶとい打撃で勝ちたいと思っていた。それが(大学でも)伸びていると思います」(スポーツ報知)と今も刺激を受け続けている。
2戦連続のマルチ安打、恩師の観戦を力に変えた勝負強さ
1991年の準優勝以来35年ぶりに4強入りした関大にあって、宮本内野手は打撃の調子を上げてきた。8日の1回戦・北海学園大戦は無安打に終わったが、10日の2回戦・北九州市大戦では3回に勝ち越しの中越え二塁打を放つなど3打数2安打2打点。11日の金沢学院大戦も4打数2安打で2戦連続のマルチ安打とし、今大会は9打数4安打の打率4割4分4厘をマークしている。「チームもいい感じで、打線がつながっているので、その流れに乗れたと思う。(打線の)上位が塁に出てくれるので、自分は返すだけだと思っています」(スポーツ報知)と手応えを口にした。
北九州市大戦は、高校時代の恩師である大角健二監督が現地で観戦していた。「(東京ドームに来ると聞いて)急に緊張してきて…。打たなあかんなと。何とかいい報告ができるようにと思った」(スポーツニッポン)と奮起し、この一戦の2安打で波に乗った。関西学生野球のリーグ戦では、最速154キロ右腕の近大・宮原廉投手(4年)からサヨナラ打を放つなど勝負強さは折り紙付き。全国の舞台でも「東京ドーム、神宮と憧れた舞台。落ち着いてプレーするのは難しいので、楽しみながら興奮しながらやっています」(スポーツ報知)と声を弾ませる。
同期の4番が待つ準決勝、54年ぶりの頂点へ
13日の準決勝で、まずは国学院大と対戦する。富士大との準々決勝で、4番・石野選手が放った劇的な一発を見たという宮本内野手は「やりそうやなという顔をしていた。高校でも頼りになる選手だったので、明日は気をつけようと思います」(スポーツ報知)と警戒を隠さない。「上のレベルでやりたいと思っているので、アピールするために明日、明後日と結果を出したい」(スポーツ報知)と、視線はさらにその先へ向く。「チームが苦しい時に一本出せるようにしたいです」(スポーツニッポン)と話す、全国の舞台で結果を残す勝負強い遊撃手は、来年以降のドラフト戦線でも注目される存在になりそうだ。
高校時代にあと一歩で届かなかった全国の頂点へ、誰がそこにたどり着くのか注目したい。
【宮本 青空】 プロフィール
- 氏名:宮本青空
- 所属:関西大学(3年)
- 出身:報徳学園(兵庫)出身
- ポジション:内野手(遊撃手)
- 主な特徴や実績:報徳学園では2023年春の選抜準優勝を経験した世代の一人。関西大学では5番・遊撃手を務め、リーグ戦で最速154キロ右腕からサヨナラ打を放つなど勝負強い打撃が持ち味だ。第75回全日本大学野球選手権記念大会では2戦連続のマルチ安打を含む打率4割4分4厘と絶好調で、チーム54年ぶりの日本一とその先の舞台での飛躍が期待される。










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