【大学野球】関大・米沢友翔投手が8回無失点10奪三振、西武・巨人などNPB12球団が視察し阪神は7人態勢

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全日本大学野球選手権が開幕し、関西大(関西学生)のドラフト上位候補に挙がる最速149キロ左腕・米沢友翔投手(22)が8回3安打10奪三振無失点の好投を見せ、北海学園大に1-0で勝利した。この試合にはNPB全12球団のスカウトが視察し、阪神が7人態勢で視察、絶賛のコメントをしている。

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初回から5者連続三振、圧巻の全国デビュー

初の全国マウンドに立った米沢友翔投手は、初回から持ち前のキレの良いストレートとスライダーで、先頭打者から5者連続三振を奪う立ち上がりで主導権を握った。4回まで無安打投球を続け、5回先頭で初安打を許したものの後続は断ち切ると、8回を103球で散発3安打、10奪三振無失点に封じる快投を見せた。この日は自己最速に迫る148キロを計測し、威力ある直球を決め球に三振を量産、唯一のピンチとなった5回2死三塁の場面も、力のある真っすぐで見逃し三振に仕留めた。

米沢投手は「真っすぐに張っていたので、真っすぐ主体で行こうと思った」(スポーツ報知)と、相手がストレートを狙っていた事を察知しながらも、力勝負を選択し、あえてストレートを投げた。「少し変化球の制球に苦しんだところはあったんですけど、自信のある真っすぐでしっかり押せたのでよかった」(デイリースポーツ)と、納得の表情、初の全国舞台については、「いつもより緊張したんですけど、緊張をうまく力に変えることができた」(デイリースポーツ)と強心臓ぶりも発揮した。

阪神7人態勢で本腰

バックネット裏には全12球団のスカウトが集結したが、阪神は竹内孝行球団副本部長、畑山統括スカウトなど幹部を含む7人態勢で視察、各球団も首脳陣が視察した。

阪神・岡本洋介スカウト:「リーグ戦から継続して、全国の舞台でも素晴らしい投球をしてくれた。いつも通り、ストレートが走っていて、それを軸にいいピッチングをしてくれた」

埼玉西武・広池浩司球団本部長:「球の強さをすごく感じる。右打者への内角、左打者の外角にきっちり投げきれる。また、右打者の外角に投げても空振りがとれるのはいい左投手の特徴。淡々と投げているのもいいですね」

巨人・岸スカウト:「初勝利の時より良かった。全国の舞台でも力まずに投げていた」

この春に頭角を現した注目左腕の、大舞台でのピッチングを視察し、それぞれ高評価を下した模様だ。

けがを乗り越えた苦労人、追いかける金丸の背中

ここまでの道のりは平たんではなかった。2年夏に肩と肘を痛め、3年時はわずか4登板にとどまり、昨秋までリーグ戦は未勝利だった。「故障の間に自分自身と向き合い続けました」(スポーツニッポン)と、ノースロー期間には弱点だった体幹の強化に注力。痛みの取れた左腕を思う存分振り抜いた今春、自己最速を6キロ更新して4勝を挙げ、関西学生リーグのMVPに輝くと、ノーマークから一気に今秋ドラフト上位候補へと急浮上した。

背番号21は、2学年上の関大OBで中日の金丸夢斗投手から受け継いだものだ。力感のないフォームも金丸投手の助言で習得し、そのアドバイスで球速が10キロアップした。大会前には「東京ドームのマウンドは硬め」と助言も受けたという。小田洋一監督は「(同じ時期の)金丸と信頼度は変わらない」と信頼を寄せ、「2、3年後になれば、ひょっとしたら金丸より上にいく可能性は持っている」(サンケイスポーツ)と将来性に期待を込めた。

金丸投手とバッテリーを組んだ経験を持つ関大の笠井康生捕手は、2人の直球を比べ「米沢の球はすごいホップをしてくるよう。2人とも、真っすぐが武器なんですが、受けていて違った感じ」(日刊スポーツ)と表現した。タイプは異なれど、チームを勝利に導くエースの姿は重なる。

関西勢ら候補がずらり、ドラフト戦線も白熱

関西の大学生にドラフト注目候補が並ぶ。この日、共栄大との1回戦に先発した天理大・的場吏玖投手は7回8安打2失点と粘りの投球でチームを2回戦進出に導いた。不祥事で前回大会の出場を辞退していた大商大は九産大に逆転勝ち。6回2/3を3失点と踏ん張った星野世那投手、「3番右翼」で先発し1安打を放った春山陽登外野手が存在感を示した。

関大の2回戦は10日の北九州市大戦。米沢投手は「自分もドラフトで1位指名していただけるように結果を残していきたい」と力強く宣言した。憧れの金丸投手と同じエースの道を歩む左腕が、全国の舞台でさらに評価を高めていく。

【米沢 友翔】 プロフィール

  • 氏名:米沢友翔(よねざわ・ゆうと)
  • 所属:関西大学(4年)
  • 出身:石川県珠洲市(宝立サマンズ→珠洲市立緑丘中→金沢高)
  • ポジション:投手
  • 投打:左投左打
  • 身長・体重:180cm、80kg
  • 主な特徴や実績:最速149キロを誇る本格派左腕。力のあるストレートを武器に、この日も初回先頭から5者連続三振を奪い、8回を3安打10奪三振無失点に封じた。球種はスライダー、カーブ、チェンジアップ、スプリット。2年夏に肩と肘を痛め、3年時はわずか4登板に終わるなど故障に苦しんだが、左腕の状態が戻った今春に4勝を挙げ、防御率1.31で関西学生リーグのMVPを受賞して一気にブレイクした。同じ背番号21を背負った中日・金丸夢斗投手を追いかけ、今秋ドラフトでの1位指名を目指す。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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