第75回全日本大学野球選手権は13日、神宮球場で準決勝2試合が行われる。5年ぶり5度目の優勝を目指す慶大(東京六大学)は12日、神奈川・横浜市内の同校グラウンドで打撃練習を中心とした軽めの調整を行い、主将の今津慶介内野手(4年=旭川東高)は「ここで取らなかったらいつ取るんだ」と、前回王者・東北福祉大(仙台六大学)との一戦へ自信をのぞかせた。
2試合連続コールドで4強入り、チーム状態は「最高」
慶大は10日の2回戦で函館大(北海道学生)に7―0で8回コールド勝ちすると、11日の準々決勝でも日体大(首都大学)に11―0で6回コールド勝ちし、相手を圧倒する形で危なげなく4強入りを決めた。休養日の12日は疲労も考慮してジョギングやウォーミングアップの時間を長めに取り、スタメン組は堀井哲也監督(64)と一対一でスイングの確認を行った。
4番としてチームをけん引する今津慶介主将は「日本一を取ろうぜっていうチームの雰囲気があって、チームの状態としては最高だと思っています。僕の心境としても『ここで取らなかったらいつ取るんだ』っていう感じです。みんなコンディションはうまく合わせて来られたので、いいと思います」(日刊スポーツ)と手応えを口にし、「今日もいい練習ができた。今からデータミーティングがある。それを踏まえて、また個人でイメージトレーニングなのか、個人練習なのか、自分なりに捉え直して明日にそれぞれ向かっていく感じ」(スポーツ報知)と準備に余念がなかった。
チームが大事にしているのは「ネクストプレー」だ。今津主将は「本当に勝ちきるチームになるために、1点を取ってもその後のネクストプレーでまた1点、1点を取っていく。1点取られてもすぐ切り替えて、次の1点をどう阻止していくかっていうところに目を向けています」(日刊スポーツ)と説明した。雰囲気にのまれず、相手の流れに流されない。ブレない強さを軸に慶大の野球に徹する構えだ。
連覇狙う東北福祉大との大一番、カギは先制点
準決勝で対戦する東北福祉大は、2大会連続38回目の出場で連覇を狙う前回王者だ。今津主将は相手の猪俣駿太投手と味方の渡辺和大投手の名を挙げ、「昨年優勝してますし、ピッチャーの猪俣君(駿太・4年=明秀学園日立)は非常にいい投手ですし、打線もいいバッターがたくさんいます。でも、カズ(渡辺和大・4年=高松商)がいつも通りのピッチングをすれば抑えられると思いますし、打者陣も実力を出せれば打ち崩せる相手だと思う」(日刊スポーツ)と冷静に分析した。
また、勝負のカギに挙げたのは先制点だ。「丸田(湊斗)が先頭(打者)で昨日(11日)は打ってくれて打線も『いけるぞ』という雰囲気になった。明日も初回の攻撃で流れをつかみたい」(サンケイスポーツ)と、1番を打つ高校時代に全国制覇を経験した丸田湊斗選手に期待する。「(東京)六大学の代表ということで注目されることはありがたいこと。その注目を力に変えて、すばらしいプレーをして観客を魅了したい」(サンケイスポーツ)と闘志を燃やした。
堀井哲也監督は「挑戦者」を強調、目標は大学4冠
堀井監督は「去年のチャンピオンチームですので、我々は挑戦者としてぶつかっていきたい。勝敗というのは時の運もあるので、やるべきことやっていきたい」(サンケイスポーツ)と話す。社会人のJR東日本を指揮した経験を持ち、「トーナメントは社会人時代の経験で動いているところ、反応しているところもある」(スポーツニッポン)と采配にも自信を見せた。
チームは2023年の明治神宮野球大会で優勝しているが、全日本選手権で頂点に立てば2021年の第70回大会以来となる。掲げる目標は大学4冠。悲願の日本一まで、残すはあと2勝。これまで圧倒的に勝ち上がってきた自分たちの野球と勢いを、準決勝、決勝でもできるか注目だ。
【今津 慶介】 プロフィール
- 氏名: 今津慶介
- 所属: 慶應義塾大学(4年)
- 出身: 北海道(旭川東高出身)
- ポジション: 内野手
- 主な特徴や実績: 慶大の主将として4番を務め、攻守でチームをけん引する。今大会は函館大に8回コールド、日体大に6回コールドと2試合連続のコールド勝ちで4強入りに貢献した。「ネクストプレー」を合言葉に掲げるチームをまとめ上げ、前回王者・東北福祉大との準決勝に挑む。5年ぶり5度目の全日本制覇へ、あと2勝に迫った主将の活躍が期待される。











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