第108回全国高校野球沖縄大会は6月14日、Agreスタジアム北谷で1回戦が行われ、日本ウェルネス沖縄高が首里高を6-1で下した。最速147キロを誇るプロ注目の二刀流・長山武蔵投手(18)が「3番・DH兼投手」で出場し、投手として9安打1失点で完投した。この日はヤクルトが3人態勢で視察、千葉ロッテ・福岡ソフトバンクのスカウトからも将来性を評価する声が聞かれた。
最速144キロと8三振、堂々の129球完投
180センチ92キロの恵まれた体を持つ長山武蔵投手がマウンド上で躍動した。この日最速144キロの直球とチェンジアップを武器に8三振を奪う快投を見せると、「あと1球」から完封こそ逃したものの、129球、無四死球の9安打1失点で投げ抜いた。
注目された打撃では、申告故意四球を含む4四球と真っ向勝負を避けられる場面が続き、1打数無安打に終わった。それでも左打ちの強打は健在で、投げて打ってフル稼働で夏の白星発進を飾った。
千葉ロッテ・ソフトバンクが評価、ヤクルトは3人態勢で視察
ネット裏には複数球団のスカウトが集結した。東京ヤクルトは3人態勢で視察し、投打に可能性を秘めた二刀流に、各球団が熱い視線を注いだ。
千葉ロッテ・福沢アマスカウト:「体格面も恵まれており、スケールが大きい。打撃ではウチにいないタイプで、打球角度も上がり、魅力的」
福岡ソフトバンク・加藤アマスカウト:「まだまだ伸びしろもあり、投手としても出力が高く、楽しみな選手。まだまだ球速も出そうな気がします」
長山投手も、進路について「プロ1本で」と明言する。今年の高校生の状況を考えると、支配下ドラフトでの指名の可能性もありそうで、今後もスカウトの視察が続きそうだ。
「武蔵」の名に込めた二刀流、狙うは同校初の甲子園
長山投手は4月の侍ジャパンU18代表候補選手強化合宿に招集され、左打ちの強力な打撃が評判になっていた。米国人の父・ジェームズさんが、二刀流の剣豪・宮本武蔵のファンであることから「武蔵」と名付け、母・千秋さんは「同じ二刀流になるとは…ピッタリの名前になりましたね」と笑う。
長山選手は、「負けたら終わりより、絶対勝つというプラスな考え方で、悔いのないように戦っていければ」(スポーツ報知)と力を込めた。沖縄には昨夏全国制覇の沖縄尚学、春の九州チャンピオン・エナジックスポーツがいるが、狙うは同校初の甲子園切符、二刀流の威力で高い壁を乗り越えたい。
【長山 武蔵】 プロフィール
- 氏名: 長山武蔵(ながやま・むさし)
- 所属: 日本ウェルネス沖縄高(3年)
- 出身: 沖縄県沖縄市(宮里カープ→宮里中軟式野球部)
- 生年月日: 2008年5月24日(18歳)
- ポジション: 投手・DH(投打二刀流)
- 投打: 右投左打
- 身長・体重: 180cm、92kg
- 主な特徴や実績: 最速147キロの直球とチェンジアップを操る右腕で、1年秋から背番号5でベンチ入り。4月にはU-18日本代表候補選手強化合宿に参加し、左打ちの強打も高く評価される投打二刀流。沖縄大会1回戦の首里戦では9安打1失点完投と力を示した。憧れの選手はヤンキースのチザムと巨人・リチャード。同校初の甲子園出場、そしてプロ入りを目指す。










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