【大学野球】151キロ左腕・慶大の渡辺和大投手が大会タイ8連続含む15K、前回王者を破り5年ぶり決勝へ

2026年ドラフトニュース大学野球ドラフトニュース横浜DeNAドラフトニュース

第75回全日本大学野球選手権は13日に神宮球場で準決勝が行われ、慶応大(東京六大学)が前回王者の東北福祉大(仙台六大学)を5-2で下して5年ぶりの決勝進出を決めた。最速151キロを誇る今秋ドラフト上位候補の左腕・渡辺和大投手(4年)が、大会記録に並ぶ8者連続を含む15奪三振を記録、7回1/3を1安打1失点と圧巻の投球で前回王者をねじ伏せた。バックネット裏で視察した横浜DeNAのスカウトも絶賛した。

スポンサーリンク

2回先頭から8者連続三振、25年ぶりの大会記録に並ぶ

慶大のエース左腕が、神宮のマウンドを支配した。渡辺和大投手は伸びのあるストレートと、同じ腕の振りから繰り出されるカットボールや低めのスライダーを投げ、東北福祉大打線は見極めができずに低めのボール球を空振りした。初回に2三振を奪って立ち上がると、2回は4番からの好打順を3者連続三振に仕留め、3回も下位打線から3者連続三振。2回り目に入った4回も1、2番を連続で空振りに斬って取り、2回先頭から数えて8者連続三振、2001年の第50回大会で愛知学院大の筒井和也(元阪神、現阪神スカウト)が対東海大戦でマークした大会記録に、25年の時を経て並んだ。

新記録のかかった次打者は遊ゴロに倒れて連続記録こそ途切れたが、7回まで一本のヒットも許さなかった。6回1死で初めて走者を背負ったものの、続く打者を連続空振り三振に仕留めて切り抜けた。特に空振りを奪えたのはカットボール、渡辺投手は「握りは直球と一緒で、指先の間で角度だけ変えている」と、直球と見分けのつかない軌道から鋭く変化する魔球だった。

しかし、記録への意識はなかった。「気にしていなかった。1球1球丁寧に投げた結果がああなった」と振り返り、8者連続三振にも「気付いていなかった」と淡々と語った。捕手とも「1本ヒットが出たら流れが変わる」と確認し合いながら、前回王者の打線にスキを与えなかった。

7回1/3を1安打1失点15K、敵将もスカウトも脱帽

無安打投球は8回に途切れた。先頭の代打に右前安打を許してノーヒットノーランは消え、1死から四球を出して1死一、二塁としたところで降板。この日の投球数は107球で。「もう1アウトだけでも取らせてくださいと言える体力もなかった」と苦笑いし、「あのまま投げていたら負けていた」と救援陣に後を託した。最終的に7回1/3を1安打1失点、自己最多を更新する15奪三振。慶大は2点リードを守り切り、その裏に3点を加えて突き放した。

10日の2回戦で函館大相手に6回91球2安打無失点10奪三振と好投してから、中2日での先発登板だった。試合甘えは「身体の疲労はそんなになかった。前夜もぐっすり眠れた」と話していた。今春の東京六大学リーグでは9試合に登板して7勝を挙げてチームを優勝に導き、最優秀防御率と投手部門のベストナインに輝いた力で、前回王者をも圧倒した。

圧倒された側も惜しみない賛辞を送った。東北福祉大の山路哲生監督は「打者は真っすぐとスライダー(カットボール)が同じように見えると。素晴らしいというよりプロの投手と対戦しているみたいだった」と脱帽。試合後には慶大・堀井哲也監督のもとへ歩み寄り、「完敗です。日本一よろしくお願いします」とライバル校の勝利を願って引き揚げた。視察した横浜DeNAのスカウトの評価も高かった。

横浜DeNA・永池スカウト:「両サイドへの制球が非常にいい。左打者へのスライダー、右打者へのツーシームを意のままに操っている」

5年ぶりVへあと1勝、決勝は54年ぶり対戦の関大と

2021年以来の大学日本一まであと1勝。決勝の相手は、この日、サヨナラ打で国学院大を4-3で破った関大(関西学生)に決まった。慶大と関大の顔合わせは1972年の決勝以来54年ぶりで、慶大は5年ぶり5度目、関大は54年ぶり3度目の頂点を狙う。

堀井監督は107球を投げたエースについて「何とかほかの投手で」と決勝での登板を回避させる意向を明かした。だが渡辺和大投手は「勝つか負けるかで全然違う。もちろん行くつもりで頑張ります」と連投も辞さない構え。巨人入りした浅野翔吾とチームメートだった高松商時代に届かなかった頂点へ、「実力だけではなくて、いい仲間といいチームがいないと獲れない。全身全霊で頑張ります」とフル回転を誓った。今秋ドラフトでの上位指名が確実視される左腕が、最後の大舞台に向けて静かに闘志を燃やしている。

【渡辺 和大】 プロフィール

  • 氏名: 渡辺和大(わたなべ・かずひろ)
  • 所属: 慶應義塾大学(4年)
  • 出身: 香川県・高松商高(巨人入りした浅野翔吾とチームメートで、3年夏の甲子園8強)
  • 生年月日: 2004年5月28日(22歳)
  • ポジション: 投手
  • 投打: 左投左打
  • 身長・体重: 180cm、75kg
  • 主な特徴や実績: 最速151キロの直球に、直球と同じ軌道から鋭く変化するカットボール、縦に落ちるツーシームを操る左腕。慶大では1年秋からリーグ戦に登板し、通算45登板で13勝10敗、防御率2.68。2年秋に最優秀防御率を獲得し、今春は7勝2敗・防御率1.28でベストナインと2度目の最優秀防御率に輝いた。この日は大会タイ記録の8者連続を含む15奪三振の快投で前回王者を撃破。今秋ドラフトでの上位指名が期待される。
2026年度-大学生投手-左投のドラフト候補とみんなの評価
ドラフト候補の評価や動画、みなさまのコメントを紹介します
【大学選手権】慶大・渡辺和大が大会タイ8連続含む圧巻15K…敵将脱帽「プロと対戦しているのかと」5年ぶりVへ関大と激突 - スポーツ報知
決勝進出の2校が決まった。慶大(東京六大学)は、今秋ドラフト候補左腕・渡辺和大(4年)が大会記録に並ぶ8者連続奪三振をマークするなど、8回途中1失点で15奪三振と圧巻の投球。連覇を目指した東北福祉大
慶大・渡辺和 東北福祉大の連覇阻止!大会記録に並ぶ8連続を含む15K - スポニチ Sponichi Annex 野球
準決勝2試合が行われ、慶大と関大が決勝に進んだ。慶大は今秋ドラフト上位候補の左腕・渡辺和大投手(4年)が、大会記録に並ぶ8者連続三振を含む15奪三振、7回ま…
今秋ドラフト候補の慶大・渡辺和 大会タイ記録8者連続三振含む15K 14日決勝で連投「もちろんいくつもり」/デイリースポーツ online
「全日本大学野球選手権・準決勝、慶大5-2東北福祉大」(13日、神宮球場) 今秋ドラフト候補の慶大・渡辺和大投手(4年・高松商)が快挙を成し遂げた。二回から四回2死にかけて圧巻の8者連続三振を奪い、2001年の第50回大会で愛知学院大・筒井...
【大学選手権】決勝進出の慶大・堀井監督、圧巻15Kのエース・渡辺和大は決勝で登板させない方針「何とか他の投手で」 - スポーツ報知
5年ぶりの優勝を狙う慶大(東京六大学)は昨年王者の東北福祉大(仙台六大学)に5―2で勝利し、決勝に進出した。
【大学選手権】慶大が決勝進出 渡辺和大「1球1球丁寧に投げた結果」8者連続含む15奪三振 - アマ野球 : 日刊スポーツ
決勝は慶大(東京6大学)と関大(関西学生)の顔合わせとなった。慶大はドラフト上位候補、渡辺和大投手(4年=高松商)が、大会タイ記録の8者連続を含む15奪三振の… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkans...
プロ注目の慶大・渡辺和大、八回途中1安打1失点&15K「(決勝も)いく(投げる)つもりで頑張ります」 敵将、スカウトも絶賛/大学野球選手権
全日本大学野球選手権第5日(13日、東北福祉大2-5慶大、準決勝、神宮)準決勝が行われ、5年ぶり5度目の優勝を目指す慶大(東京六大学)と、54年ぶり3度目の大…
慶大のエース渡辺和大が15Kの快投 敵将&スカウトが絶賛「プロの投手かと思った」/大学野球選手権
全日本大学野球選手権第5日(13日、東北福祉大2-5慶大、準決勝、神宮)慶大のエース左腕、渡辺和大投手(4年、高松商業高)が7回1/3を投げ、1安打1失点15…
【大学選手権】東北福祉大・山路哲生監督 7回までノーヒットノーランの慶大・渡辺に脱帽「プロのピッチャーと対戦しているのかと思いました」 - スポーツ報知
連覇を狙った東北福祉大は、慶大に敗れ2年連続の決勝進出を逃した。
【大学選手権】慶大が昨年王者の東北福祉大を5―2で下して決勝進出 今秋ドラフト候補左腕・渡辺和大が圧巻の15奪三振で7回1/3を1失点 - スポーツ報知
5年ぶりの優勝を狙う慶大(東京六大学)は昨年王者の東北福祉大(仙台六大学)に5―2で勝利し、決勝に進出した。
慶大・渡辺和大が15Kの快投! 5年ぶりVへあと1勝 - スポニチ Sponichi Annex 野球
慶大のエース左腕・渡辺和大(4年=高松商)が連覇を狙う東北福祉大相手に快投を披露した。
慶大が決勝進出 エース渡辺和大が八回途中1失点15K 前回王者を〝圧投〟/大学野球選手権
全日本大学野球選手権第5日(13日、東北福祉大2-5慶大、準決勝、神宮)5年ぶり5度目の優勝を目指す慶大(東京六大学)が東北福祉大(仙台六大学)に競り勝ち、決…
【全日本大学野球選手権】慶大・渡辺和が8連続三振 筒井和也が持つ大会記録に並ぶ - スポニチ Sponichi Annex 野球
選手権は13日、準決勝が行われ、第1試合は5年ぶりの優勝を目指す慶大が、史上7校目の連覇を狙う東北福祉大が対戦した。
慶大のエース左腕、渡辺和大が大会タイ記録の8者連続K 元阪神・筒井和也の記録に並ぶ/大学野球選手権
全日本大学野球選手権第5日(13日、東北福祉大-慶大、準決勝、神宮)先発した慶大のエース、渡辺和大投手(4年、高松商業高)が大会タイ記録となる8者連続三振を記…
【大学選手権】慶大・渡辺和大が大会記録タイの8者連続奪三振…愛知学院大・筒井和也に並ぶ 4回まで無安打10K - スポーツ報知
今秋ドラフト候補左腕の慶大・渡辺和大(4年=高松商)が、圧巻の奪三振ショーを見せた。
この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

yukiをフォローする
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする

コメント