第108回全国高校野球選手権沖縄大会が6月13日、全国のトップを切って開幕した。沖縄セルラースタジアム那覇で開会式が行われ、昨夏の甲子園を制した沖縄尚学高は王者として先頭で堂々と入場行進した。優勝に貢献したプロ注目の左腕・末吉良丞投手(3年)は、左肘のコンディション不良を考慮され、背番号10で最後の夏に臨むことになった。
左肘の不良を考慮、優勝投手が背番号10で臨むラストサマー
昨夏の全国制覇を成し遂げたサウスポーが、ラストサマーをエースナンバー以外で迎える。末吉良丞投手は4月ごろから左肘のコンディション不良が続いており、それによって背番号は10をつけてベンチ入りした。
比嘉公也監督は末吉投手の現状について「4月以降、ちょっと肘のコンディション不良が続いた。7月にならないと多分、投げられないと思う」と説明し、6月は末吉投手不在で戦うと話す。背番号10という結果を、末吉投手自身も冷静に受け止めている。「コンディション不良もあって、当然の結果だなとは思ってます。自分的には『行け』と言われれば、いつでも行く準備はしているんで」(スポーツ報知)と現状を語った。
2日前から打撃練習を再開しており、「当たれば飛びます」とDHでの貢献にも意欲を見せた。本来の投球が戻るまでには時間を要する見込みだが、チームへの貢献の形を模索している。
エースナンバーは新垣有絃投手
末吉投手が投げられない期間、投手陣を引っ張るのが右腕の新垣有絃投手(3年)だ。昨夏は背番号10を背負ったダブルエースのもう一人が、今夏はエースナンバーの背番号1をつかんだ。
比嘉監督は「その間ずっと投げていたのが新垣なので、必然的に」と、新垣投手に背番号1を託す。通常ならばエースが不在となれば、いくら昨年全国覇者のチームとはいえ、不安にならざるを得ない所だが、新垣投手がいることで、その不安は感じない。140キロ中盤から後半の速球の伸びと、鋭い変化球は全国屈指の右腕と評価できる。
「全員で甲子園に戻れれば」、夏に懸ける思い
開会式では、沖縄尚学高の山川大雅主将(3年)が優勝旗を返還した。連覇を狙う王者にとって、ここからが新たな戦いの始まりとなる。
末吉投手は本来であればドラフトでも上位候補に挙がる左腕だが、この夏はまず投げられる状態に戻すことが先決となる。それでも末吉投手は、「まずは全員で、目の前の一戦一戦をしっかり勝ち切って、最終的にまずは甲子園出場を目指してやっていきたいと思います」(スポーツ報知)と話し、チーム一丸での連覇に思いを込めた。
万全とは言えない状態ながら、プロ注目左腕が最後の夏にどんな姿を見せるのか。沖縄尚学高の連覇への挑戦に注目が集まる。
【末吉 良丞】 プロフィール
- 氏名: 末吉良丞(すえよし りょうすけ)
- 所属: 沖縄尚学高校(3年)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投
- 主な特徴や実績: 昨夏の甲子園優勝に貢献したプロ注目のサウスポー。4月ごろから左肘のコンディション不良が続き、今夏は背番号10で臨む。投手復帰は7月以降の見込みだが、打撃練習を再開しDHでの貢献にも意欲を見せる。万全の状態に戻し、チームの連覇に貢献することが期待される。










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