大学野球選手権の2回戦では、東北福祉大(仙台六大学)が中部学院大(東海地区)に7−1に勝利し準々決勝に駒を進めた。昨年の大会で最高殊勲選手となった今秋のドラフト候補・佐藤悠太外野手(21)が、左中間へ今季公式戦初本塁打を放ち、NPB12球団やメジャーのスカウトが視察に集まる中でのアピールとなった。
神宮で弾丸ライナー、今季公式戦初アーチ
2点リードで迎えた四回先頭、佐藤悠太外野手が中部学院大の135キロ直球をとらえ、左中間席へ運んだ。打球は弾丸ライナーで瞬く間にスタンド最前列へ突き刺さり、「感触的に真芯だったけ、弾道が低かったので入ると思わなかった。自分でもびっくりした。入ってくれてよかった」と驚いた様子で振り返った。この日は母校・報徳学園高の大角健二監督が観戦しており、「いいところを見せられた」(サンケイスポーツ)と安どの表情を見せた。
佐藤選手は昨年の大会で、青山学院大の鈴木泰成投手から神宮球場のバックスクリーンに運ぶホームランを放ち、MVPに輝いていたが、今春のリーグ戦はホームランが0本、打順も6番など下位を打つなど不調で、これが今年の公式戦での初ホームランだった。
山路哲生監督も「あんなホームランは初めて見た。チームの中で一番すごかった」(デイリースポーツ)と絶賛した。佐藤外野手は「去年のすごくいいイメージで試合に入れた」(デイリースポーツ)と、好調の要因を語った。
強打の右打者をスカウトも評価
この日は12球団のスカウトが視察に訪れているが、
オリックス・小松スカウト:「パンチ力があって肩も強くて足もある。可能性を持った選手」
と評価した。
今秋のドラフト候補として注目を集める佐藤外野手は、報徳学園高時代の同級生で榊原七斗選手(明大)らと昨年末に進路を語り合ったという。「みんなで頑張ろうと(話した)。みんなで(プロに)行けたら」(サンケイスポーツ)と、目標をプロと設定した。佐藤選手が目指すのは「プロで長く第一線で活躍できる選手」だ。
準々決勝は東日本国際大と大商大の勝者と対戦する。「去年優勝して、今年はマークされるところもある。自分がというよりは、チームが勝てるように明日以降も頑張りたい」(スポーツ報知)と連覇へ意気込んだ。全国の舞台で花開く佐藤選手の打撃、これも十分評価のポイントとなるだろう。
【佐藤 悠太】 プロフィール
- 氏名:佐藤悠太(さとう・ゆうた)
- 所属:東北福祉大(4年)
- 出身:兵庫県神戸市(六甲アイランド少年団野球部→ヤング神戸ドラゴンズ→報徳学園高)
- ポジション:外野手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:181センチ、86キロ
- 主な特徴や実績:報徳学園高時代にイップスで投手から外野手へ転向した苦労人。2年冬から打撃練習を始め、5食を取る食トレで体重を約20キロ増やしてパンチ力を備えた。昨年の大学選手権では5試合で11安打6打点、打率.440を残して最高殊勲選手賞に輝き、今春リーグ戦は14打点で最多打点賞を獲得。憧れの鈴木誠也(カブス)を参考に両目でしっかり見てトップを高く保つフォームを作り上げ、強肩と走力も兼ね備える。プロで長く一線を張る選手を目指す。





















コメント