広島カープは8月20日に、マツダスタジアム内の球団事務所でスカウト会議を開き、高校生のいドラフト指名候補を31人に絞り込んだ。特A評価の選手はおらず、A評価に花巻東の佐々木麟太郎選手と大阪桐蔭の前田悠伍選手をリストアップした。
例年より少ない
この日のスカウト会議では高校生のドラフト指名候補の評価を行い、約15人の選手を映像でチェックし、指名候補を31人に絞り込んだ。白武スカウト部長は「現時点でレベルアップした選手がいるかと言われると現状維持という感じ。今年は高校生はちょっと少ないかな、例年より5,6人少ない。その中で次世代の左のエースとか、欲しいポジションを聞きながら確かめた。将来性などを見ながら候補を絞り込んだ。」と、例年よりも候補が少ないと評価した。
ドラフト1位で競合してでも行くべき選手の特A評価はおらず、A評価に花巻東の佐々木麟太郎選手と大阪桐蔭の前田悠伍選手の2人、AB評価に霞ケ浦の木村優人投手、広陵の真鍋慧選手などをランクづけた。佐々木選手と真鍋選手については「上がってほしい選手だったが上がってこなかった。思い切り振っていない。バッティングがよくなかったら大した選手ではない」とやや厳しめの評価をした。
次回は9月下旬に会議を開き、大学生、社会人の指名選手の絞り込みを行う。白武スカウト部長は「個人的には競合はしたくないが、みんなの意向や会社の意向を聞いて決めていく」と話した。
広島の指名予想
広島カープは前回の5月下旬のスカウト会議でドラフト上位指名候補に大阪桐蔭・前田悠伍投手、青学大・常広羽也斗投手、中大・西舘勇陽投手、専修大・西舘昂汰投手、名城大・岩井俊介投手、亜大・草加勝投手などの投手陣と、花巻東・佐々木麟太郎内野手を挙げ、白武スカウト部長は「上位は投手で行くと思う」と話していた。
高校生では特Aランクはいなかったことから、大学生、社会人で特Aランクと評価された選手をドラフト1位指名することになるとみられ、青学大・常広投手、名城大・岩井投手が有力と見られる。
ただし、広島カープは例年、ドラフト1位での指名競合を避けるため、常広投手が競合してでも行くべきかが最終的な決断の部分になりそうで、そこまでで無いとなれば、名城大の岩井投手の単独1位指名の可能性がある。
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