東北楽天ドラフト1位の松井裕樹投手が仮契約、間違いなく2013年ドラフトの主役!

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 2013年ドラフトの主役は間違いなく松井裕樹投手だった。

 

最高額で契約、背番号は1

 ドラフト1位で北海道日本ハム、横浜DeNA、福岡ソフトバンク、中日、東北楽天の5球団が1位指名をし、東北楽天が交渉権を獲得した桐光学園の左腕・松井裕樹投手が、契約金1億円、出来高払い5000万円、年俸1500万円の最高額で仮契約した。

 背番号は1、12、15、19などを提示されたが、迷わずに1を選択したという。安部井スカウト部長が「1番というのは選手にとっても大きい事、本当に1番でいいのか」と確認をしたが、「1でお願いします」と答えた。

 ドラフト総決算第1章でも書いたが、松井投手は小学校6年生の時にベイスターズジュニアのメンバーに選出されたが、背番号1は甲斐綾乃投手が着け、松井投手は10番だった。青葉緑東シニアでも2番手投手で背番号1を背負ったのは桐光学園の1年生秋からとなる。「自分の野球の原点は桐光学園にあると思っているので、そこで長くつけさせてもらった番号でスタートしたいと思いました」と、自らの力で勝ち取り、守り抜いた背番号1にこだわりを見せた。

 

2013年ドラフトの主役

 松井裕樹投手が騒がれ始めたのは2012年の夏の神奈川大会で、横浜高校を3安打11奪三振3失点に抑えて勝利すると、決勝の桐蔭学園戦でも15奪三振を記録し、147km/hの速球で46回1/3を投げて68奪三振と驚異の三振奪取率を見せた。そして甲子園の初戦・今治西戦で22奪三振の大会記録を樹立し、一気に注目を浴びる存在となって2013年ドラフトの主役に躍り出た。

 2013年は全国大会に出場できなかったものの、春季大会では成長を見せ、練習試合では存在感を示した。ドラフト前には、吉田一将投手、大瀬良大地投手と社会人、大学のエースが注目されるようになったものの、ドラフト会議当日は5球団が1位指名し、今年のドラフトの主役でありつづけた。

 

1年目から活躍は?

 松井裕樹投手が評価をされる時、「174cmという身長」、「コントロール」、それに「変化球をプロの打者は見極められる」という3点が不安点として挙げられることが多い。身長については小川泰弘投手が16勝を挙げ全く関係が無い。変化球が通用するかは正直言ってわからない。

 ただしコントロールについては、特に3年生になってチェンジアップなど様々な球を織り交ぜるようになってから、苦労をしていた感じもある。18Uワールドカップでも台湾戦で8回8四死球、決勝のアメリカ戦でも6回で5四死球を与え、良い球を持ちながら突然四球を与える場面があり、フォームのバランスが悪くなる所があるようだ。

 しかしそれでも、台湾戦では満塁のピンチで3ボールとした後にストライクを投げ続けて三振でピンチを切り抜け、アメリカ戦では6回2失点も、メジャー予備軍を4回までノーヒット8奪三振に抑えた実力は間違いない。

 さらに高校2年生から高校3年生にかけても、球数を少なくして勝利する事を目標として、球種を増やしたり配球を考えたりと成長を見せている。3年生の間にはそれが完成することができなかったが、その答えは来年に現れるのではないかと思う。

 とにかくストレート、高めの球でも空振りを奪う威力がある。それさえ失わなければ、背番号1は輝きを見せるだろう。

松井 背番号1「いつか自分の番号にしたい」 - スポーツニッポン:2013/11/29

 「プロ野球選手になったと実感した。背番号は1に決まりました。自分の野球の原点は桐光学園にあると思っているので、そこで長くつけさせてもらった番号でスタートしたいと思いました」

 90分間に及んだ入団交渉。統一契約書の細かな説明を受ける中で、松井が唯一こだわりを見せたのが背番号だった。球団からは1、12、19の空き番号が提示されたが「1番でお願いします」と希望。安部井寛スカウト部部長が「本当に1番でいいですか?」と確認しても、力強く「1でお願いします」と返した。

 中略 だが、松井は言う。「(1番は)投手が少ないというのもありましたが、いつか自分の番号にしたいという思いはあります」。桐光学園の野呂雅之監督からは「誰かをまねるのではなく、松井裕樹をつくっていけ!」と言われ続け、伝家の宝刀スライダーを武器に、2年夏の甲子園では大会最多となる1試合22奪三振を記録した。その恩師の言葉を胸にプロの世界に飛び込んでいく。

 この間も松井は学校などで、大学で野球を続ける同級生と練習を行ってきた。「(球団が)オフに選手に配布する(トレーニングに関する)小冊子を見ながら、メニューを選んでやっている」といい、ベスト体重の74キロを維持。今後も練習を続け、12月8日の新人オリエンテーション、同9日の新入団発表(いずれも仙台市)に備える。

 「目標は田中将大投手です。シーズン通して負けなかったすごい投手。まず、1月の新人合同自主トレをけがなく乗り切れるようにして、力になれるよう頑張りたい」

  背番号に恥じない活躍が必要なことは自覚している。この日、西武と契約合意した大阪桐蔭高・森友哉ら、18U野球ワールドカップ(台湾)で戦ったメンバーとは、今も定期的に連絡を取り合う間柄だ。「上のレベルでやれたらいいと話していたし、プロの選手としてグラウンドで戦えるのが楽しみです。その世代で1番になりたい? はい、そう思います」と静かに闘志を燃やした。

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