巨人ドラフト1位候補に花咲徳栄・高橋昂也投手が浮上

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巨人は都内の球団事務所でスカウト会議を行い、花咲徳栄の高橋昂也投手をドラフト最上位候補となるAランク評価とした。巨人はこれまでのスカウト会議で履正社の寺島成輝投手、横浜の藤平尚真投手など8人をAランクとしており、これでAランクは9人となった。

山下スカウト部長が話す

約2時間の会議後に山下スカウト部長は高橋昂也投手について、「春はBランクだったが文句なしのAランクに成長した。春とは別人の投手で進歩がすごい。球の速さ、クロスする球は角度があるし大崩れしない。先発完投能力が高く。将来は軸になる」とAランクにふさわしい選手として絶賛した。

そして、「藤平、寺島もそう。3羽ガラス以外にもいい投手はいるが、3人がAクラス」と高校生ではこの3人をAクラスとした。そして「即戦力ぐらいの力はある。小笠原みたいな形で途中から出てくるパターンは十分ある」と即戦力としても評価をしている。

山下スカウト部長はこの夏の高校野球地方大会を視察し、この3投手をBIG3と評価していた。そして3人ともチームを甲子園に導き大舞台に登場する。これについて「甲子園は彼らにとっても大事な大会になる。いいピッチングは本物の力がないとできない。性格が弱いとかもわかってくる」と話し、横に並ぶ3人を甲子園での投球で評価していく可能性も示した。

そして巨人は、高橋昂也投手に吉武真太郎スカウト、藤平尚真投手には長谷川国利スカウト、寺島成輝投手には益田明典スカウトが担当として密着マークをする態勢を取っているという。

BIG3の実力は?

高橋昂也投手は1年時より注目された左腕投手で高校2年夏の甲子園でも好投を見せ、木更津総合の早川隆久投手、常総学院の鈴木昭汰投手、二松学舎大付の大江竜聖投手とともに関東BIG4左腕として注目されていた。181cm85kgの体があり、この中では最も強い球を投げるパワー系の左腕。ただしパワーがある反面、上体の強さで投げるところやフォームの固さもあり、今春のセンバツは持ち前のパワーのある球を投げられず、センバツ後に背筋痛や腰痛が明らかになった。

しかしこの夏に向けて故障が回復すると埼玉大会では最速152キロを記録し、37回を投げて無失点、52奪三振を記録しスカウトとあっと言わせた。インコースにもズバリと決めることができ、今大会に関しては全く打たれる雰囲気がなかった。

強い球を投げる反面、辻内崇伸投手のように故障の怖さもあるが、その点を十分見極めての指名となりそうだ。

同じ左腕の寺島成輝投手は、球の力ならば高橋投手にやや劣るものの最速は149キロを記録する。140キロ前半から中盤の速球は低めに集まり、高めに浮いて痛打されるという場面はほとんど見られない。またスライダーやカーブ、チェンジアップに沈むボールもコントロールよく投げられる。183cm86kgの体もあり、球速はもっと出るようになるとみられ、完成度の高い左腕として高橋投手以上にドラフト1位指名が固い投手といえる。

右腕の藤平尚真投手はしっかりとした下半身がありきれいなフォームで152キロの速球を投げ、スライダーはまだ変化の幅などがバラバラで完成度は高くないものの、キレは抜群で将来は武器になると思われる。その中でも昨年よりその速球をいきなり捉えられるような所もあり、神奈川大会決勝でもそれまで抑えていたのに突然連打を浴びて降板する形となった。その課題を克服できるかどうかがプロでエースと呼ばれる投手になるかどうかのカギとなる。

巨人のドラフト

巨人はこの3人以外に、創価大・田中正義投手、明治大・柳裕也投手、桜美林大・佐々木千隼投手、東京ガス・山岡泰輔投手、中京学院大・吉川尚輝選手、日大・京田陽太選手をAランクとしている。

またこの日は山下スカウト部長が都城の山本由伸投手、九州産業の梅野雄吾投手、江陵の古谷優人投手について「BからAに近い評価に変わってくる可能性はある」と話し、限りなくAに近いBランクの投手として位置付けていることを明らかにした。

ドラフト1位では田中正義投手を中心に高校BIG3を指名、外れ1位で佐々木千隼投手を指名する形となりそうだ。

また2位では内野手を考えるならば吉川選手か京田選手となる。この二人に差が付けられないという事であれば巨人と提携関係のある日大の京田選手を優先する事になりそうだ。ただし、二人とも1位か2位の早い段階で既に指名されている可能性が高い。

そうなるとAに近いBランクの3人から指名となる。1位で左腕投手を指名していれば、右の山本投手、梅野投手が有力となりそうで、特に山本選手には福岡ソフトバンクが高く評価しており、山本投手が1位で指名されておらず、指名順位で巨人が先の場合には山本投手を指名することになりそうだ。

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2016年度-特Aランクのドラフト候補リスト

高橋昂也、巨人ドラ1位候補浮上 日刊スポーツ1面 2016/8/2

 

「高校生では高橋(昂)だね。前はB(クラス)だったけど、この大会でAになった。春とは別人が投げているみたい。球がクロスして、角度がある。先発完投型で完投能力が高い」

山下哲治スカウト部長は「前(6月の会議)はB(ランク)だったが、この大会で文句なしのA。春とは別人みたいになった」と説明した。埼玉大会は6試合に登板し計37回を11安打無失点、52奪三振。滑川総合との5回戦で6回参考ながら完全試合を演じ、春日部共栄との準決勝、聖望学園との決勝では連続完封を飾った。「球の速さとクロスしてくる球の角度がある。変化球もそこそこ投げるし完投能力が高い」と同部長。27日の決勝を視察した堤辰佳GMも「高校生の左であれだけ投げられる投手はそういない」と絶賛した。

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