聖光学院・歳内宏明投手、16奪三振!プロも評価

歳内宏明, 聖光学院

夏の甲子園1日目第3試合は聖光学院vs日南学園の対戦。プロ注目の歳内宏明投手は143km前後のストレートと得意のスプリットで、2回に3つのアウトを三振で奪うなど3回までに7つの三振を奪うスタートを切った。

しかし、日南学園のバッターがキャッチャー寄りに立ち変化球を見極めていくと徐々にスプリットに対応し始め、その変化球を狙い撃ちして3回に2点を失った。その後も最速は145kmをマークするものの、ストレート・変化球とも高めに浮きランナーを背負うピッチングが続く。結局自らのサヨナラヒットで勝利を収めたが、歳内投手に笑顔は無かった。

厳しい投球となったが、16三振を奪った変化球にプロのスカウトの評価は高い。
◆北海道日本ハム・大渕隆スカウトディレクター 「スプリットは凄い落差。プロでもなかなかあの縦の変化はない。直球の制球を磨けば面白い。」
◆千葉ロッテ・永野吉成チーフスカウト 「3ボールからでもスプリットを放れる。自由自在に操ってる感じだね。」
◆巨人・山下スカウト部長 「体が大きくなって、直球に力強さが出てきた」
◆広島・苑田スカウト部長 「スプリットで、初球からストライクが取れるのがいい」
◆オリックスの古屋編成部国内グループ長 「ボールに角度がある。いいピッチャーだね。ストレートを磨けば、もっと良くなる」

ここで昨年の投球と見比べることができるが、腕の振りは昨年の方が大きくダイナミックで、腕の柔らかさを使って遅れて出てきているように見える。130km台のストレートもキレがあった印象を受けていた。今年は体が大きくなった分ストレートに力がある。フォーム自体悪くは無いがストレートは普通の速球派投手が投げるストレートになっている印象。

昨年できていたということはこれからもできる。現在の力強さ+昨年の腕の振りはできるようになるだろう。変化球はまだムラがありコントロールも甘い球もあるが、これもこれから精度を高めていける。

昨年よりも力強くなり成長を続けている。ドラフト上位候補であることは間違いない。

  •  - 歳内、16K完投&サヨナラ打!聖光学院、福島に白星届けた! - スポーツ報知:
  • 頂点へとつながる扉をバットでこじ開けた。延長10回。1死二塁の好機で歳内の打球が右前に抜けた。二塁走者の生還を見届けると、「ホッとした」と拳を握った。甲子園の魔物にのみ込まれかけた試合に、自らのサヨナラ打でケリをつけた。

     3回2死一、二塁。打ち取ったはずの当たりが浜風に流される。左翼手が捕れずに(記録は二塁打)2点を献上してしまった。何とか逆転に成功し迎えた9回2死。スプリットで空振り三振を奪ったが、福田が捕球できずに振り逃げで同点とされた。勝利が手元からこぼれそうな場面は何度もあった。

    それでも、気持ちは切れなかった。9回の振り逃げは「コースが悪かった。自分の責任」ときっぱり。バッテリーを組む福田は、3度の打撃妨害で走者を出したが「それだけ気持ちが前に出ていたということ。逆に頼もしかった」と発奮材料に変えた。ピンチの連続ながら、自己最速タイ145キロの直球と宝刀のスプリットを武器に16K。県大会、34回2/3で60三振を奪った“福島のドクターK”の面目躍如だ。

    今秋のドラフトに向け、ネット裏には国内12球団のスカウトが集結した。上位候補とされる歳内の投球について巨人・山下スカウト部長は「体が大きくなって、直球に力強さが出てきた」と高評価。広島・苑田スカウト部長は「スプリットで、初球からストライクが取れるのがいい」と変化球の制球力をたたえた。ロッテ・永野チーフスカウトも「決め球と自分のスタイルを持っているし、冷静に打者を見ながら投げられる」と目を細めた。

    試合を決めたのは歳内だった。延長十回、1死二塁。「打席では何も考えてなかった。気持ちで打ちました」。無心でバットを振り抜くと、打球は右前へ。一塁を回り、二塁走者が生還したのを確認すると、両手を天に突き上げた。「勝てて良かった。ホッとしました」。うれしさと安ど感が胸に広がった。

     本職のピッチングでも存在感を示した。五回までに3点をリードされる苦しい展開だったが、エースのプライドで粘り腰を発揮。得意とするスプリットを見極められるなど、相手に食い下がられたが、中盤以降、カーブの割合を増やし、狙い球を絞らせなかった。七回には打球を右手に受けたが「手のひらだったので大丈夫でした」。弱音を吐かず、マウンドで懸命に腕を振った。

     五回以外毎回の16奪三振。背番号「1」の気迫の投球に、斎藤智也監督(48)は「最後の方は声を振り絞りながら投げていた。あんな歳内は見たことがない」と眼鏡の奥の目を細めた。

     プロ注目右腕の力投に、ネット裏で視察したスカウトもくぎ付けだ。オリックスの古屋編成部国内グループ長は「ボールに角度がある。いいピッチャーだね。ストレートを磨けば、もっと良くなる」と評価した。

     福島県内で61連勝中の聖光学院は、夏の甲子園で節目の10勝目をマーク。第7日の第4試合では剛腕・釜田擁する金沢と対戦する。絶対エースは「相手はいいピッチャーだけど、勝負は分からない。野手を信じてしっかり投げたい」。遠く福島から声援を送る県民のためにも「1試合でも多く、甲子園で試合をしたい」と自らを奮い立たせるように語気を強めた。


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