福岡ソフトバンク、ドラフト1位・加治屋蓮投手、スカウトと亡き母親の想いが実る

加治屋蓮

 福岡ソフトバンクのドラフト1位・加治屋蓮投手が入団発表を行った。担当の福山スカウトは、加治屋投手が無名だった高校時代から注目し、4年間負い続けていた事を告白した。また、加治屋投手は高校2年生の時に亡くなった母親の夢を果たした。

 

福山スカウトの想いが実る

 入団発表を行った加治屋蓮投手、高校時代は宮崎県の福島高校で野球では有名ではない。加治屋投手が3年生となった2009年も2回戦で敗退している。しかし、180cmを越える加治屋投手は初戦を1安打完封、2回戦は強豪の都城農と対戦し、延長15回を投げて14奪三振1失点で再試合、続く試合も4安打2失点で完投している。

 このピッチングを見たのがJR九州のスカウトと福岡ソフトバンクの福山スカウトで、福山スカウトはドラフトでの指名を目指したものの、加治屋投手が社会人入りを希望したため、指名とはならなかった。

 高校時であればおそらく育成ドラフトでの獲得となっていただろうが、あれから4年経ちドラフト1位で指名された。福山スカウトは入団会見で「ずっと見守ってきたので、縁を結べて嬉しい」と話した。感無量だろう。

 

母親の夢

 そしてもう一つ、それよりももっと前に加治屋投手のプロ入りを予感していた人がいる。母親の伊津子さんは加治屋投手が高校2年生だった2008年に心筋梗塞で38歳で亡くなった。2012年、加治屋投手が20歳になった時に小学校時代に埋めたタイムカプセルが開けられると、母親からの手紙が入っていた。そしてそこには、「今、きっとプロ野球選手でしょうね」と書かれていた。

 母親の夢からはやや遅くなったものの、プロ野球選手となった。加治屋投手は「夢を果たせてよかった」と話した。

 プロになったよ、加治屋 - 西日本スポーツ:2013/12/5

 

  色黒で異国の雰囲気も漂わせる顔立ち。高校時代から「オバマ」と米国大統領のニックネームをつけられていたという。「(チームメートやファンに)親しみやすさを感じてもらえたらいい」と継続を歓迎。「そういうパフォーマンスができるように頑張りたい」と、初勝利のお立ち台で「Yes we can」と、オバマ大統領の決めぜりふも約束した。

 晴れ舞台を見せたかった人がいる。昨年1月、小学6年時に埋めたタイムカプセルを父、弟と家族3人で掘り起こした。その中には08年8月に心筋梗塞で亡くなった母・伊津子さん(享年38歳)から「そのころはプロ入りしているのかな?」という手紙が入っていた。「夢を果たせてよかった」と母との約束を見事に果たした。

 新入団選手アンケートで契約金の使い道の質問に「お墓を新しくしたい」と書き込んだMAX152キロ右腕。「オバマ」の愛称が全国的に定着するほどの活躍を目指す。


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