仙台育英・上林誠知選手が満塁ホームラン、馬場皐輔投手が146km/hで7回1失点完投

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 春季高校野球東北大会では、昨日12球団32人のスカウトが視察した仙台育英・上林誠知選手が準々決勝の酒田南戦で満塁ホームランを放ち、7回コールドで勝ち上がった。

 また満塁でホームランを放った。上林誠知選手は昨年の明治神宮大会準決勝の北照戦で満塁ホームランを放ち注目されたが、この日も6回2アウト満塁の場面でストレートをフルスイングし、高々と上がった打球がライトスタンド奥へ入った。センバツ大会では長打力を見せることができなかったが、この一発でプロのスカウトもやっぱりと思ったことだろう。今年の高校生外野手では頭一つ抜き出た選手でドラフト2位では獲得できない可能性さえある。

 また投げては馬場皐輔投手が先発すると4回に自己最速となる146km/hを記録、酒田南打線を7回1失点に抑えて完投勝利した。馬場投手は宮城大会決勝の利府戦で2回8失点と乱調だったが、この日はそれをバネに熱投を見せた。

 仙台育英が投打に軸ができ、今年の夏も盛り上げてくれるだろう。

 スコアボードに「146キロ」の表示が浮かんだ。スタンドがどよめいた。4回裏、先発の馬場皐輔投手(3年)が相手の7番打者に投じた4球目は自己ベストの速球だった。「腕のしなりが違った。『最速、出たな』と思った」

仙台育英・馬場、MAX146キロ/高校野球  - ニッカンスポーツ・コム:2013/6/9

 叫ぶ声が大きくなる度、馬場の球威が増していく。4回2死、7番清水への4球目だった。高めに外れるボールとなったが、146キロをマーク。今春センバツで出した自己最速の141キロを大幅に更新した。「低めに投げた時より、バーンといった感じがした」。体重はセンバツ時から5キロ増の81キロと一回り大きくなった。パワーと気迫が、指先からボールに乗った。

 甲子園では好投したが、春の県大会は打ち込まれる場面が目立った。先発した決勝の利府戦は、満塁弾を浴びるなど8安打8失点の大乱調。1回1/3でKOされた。声を上げながら腕を振るスタイルは健在だったが「県大会では受け身だった」と、どこか弱気だった。

 「このままだとズルズルいってしまう」と危機感を抱く馬場に、佐々木順一朗監督(53)は言った。「(球の)キレが悪いのは、体じゃなくて頭のキレが良くないからじゃないかと、3回まで皮肉を込めて言い続けた。ほえて投げるようになって、覚醒した」。つまり、体力や技術ではなく気の持ちよう。馬場は吹っ切れた。常時140キロ台前半の直球を軸に、4安打8三振1失点で完投した。


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