高校野球熊本大会では、149km/hを記録し九州BIG3と呼ばれた多良木高校の善武士投手が登板したが、城北高校に敗れ姿を消した。
善武士投手は11安打7失点
多良木高校・善武士投手は初戦を雨で2日間スライドしながら144km/hのストレートと100km/hのカーブで7回を投げて3安打12奪三振完封という投球を見せていた。
しかしこの日はストレートは145km/hも11安打を浴び7失点、奪三振も3つだった。「大会前から調子が悪く、自分の投げる球に自信が持てなかった」と話し、不調だったことを話した。
多良木高校は平成27年までに地区の3校を2校に減らすという学校再編計画の予定があり、高校の入学者数で廃校にする高校を決めるという。多良木町の高校として甲子園に出場し、廃校を免れたいという思いもあったが、甲子園出場はかなわなかった。
プロ9球団が視察
この日は福岡ソフトバンク、阪神など9球団のスカウトが視察に訪れた。九州BIG3と呼ばれてはいるものの、ドラフト会議では指名するかどうかという位置にいるとみられる。
今大会の不調を考慮しスカウトが春の大会のピッチングで評価すれば、ドラフト下位、または育成での指名があるかもしれない。
善投手は「野球を続けて夢の実現に向けて頑張ります」とコメントを残した。プロへの思いがあり志望届けは出すかもしれないが、大学、社会人に入ってからプロ入りという選択肢もあるようだ。
諸冨将士投手は5回1/3を6安打3失点
この試合はもう一人スカウトが注目した投手がいる。城北高校の諸冨将士投手は192cmの身長があり、144km/hを投げる素質の高い投手。
今大会は背番号1を付けているがこの日は4回途中から3番手として登板し、5回1/3を6安打3失点で何とか逃げ切った。内容的には好投という感じではなさそうだが、9球団のスカウトがどのように評価したのかが気になる。
こちらも育成ドラフトで指名があるかもしれない。
この日の最速は145キロ止まり。9回を投げ11安打7失点。チームは2度追いつく粘りを見せたが、9回に3点を奪われ力尽きた。「球が高く、思った所に行かず、高めに浮いてしまった」と善は涙が止まらなかった。
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