センバツに出場する投手の中でNO1投手と評価される県岐阜商・高橋純平投手は、4日目第2試合で松商学園と対戦する。最速152km/hを記録するスピードを持つ高橋投手に対し、松商学園は50m5秒台コンビで勝負を挑む。
強気の152km/h右腕
組合せ抽選に参加したのは主将でもある高橋純平投手だったが、組合せ決定後のインタビューでは、「完封したい。5―0ですかね。2点あれば大丈夫」と強気の発言をした。
あえて強気な発言をすることで、自分へのプレッシャーを高めているようにも見える。それだけ高橋純平投手のセンバツに賭ける想いは強いのだろう。高橋投手は、「スピードより勝ちたい。三振より球数を少なく、100球を切りたい」と、スピードや三振にこだわらず、打たせて取るピッチングで優勝を第1目標とした。
センバツでは、12球団やメジャーのスカウトも注目する事になる。
50m5秒台コンビ
強気の発言をされた松商学園は、50m5.8秒の百瀬雅也選手、5.9秒の船崎星矢選手がチームをけん引する。特に百瀬選手は昨年秋の公式戦12試合で14盗塁を記録、練習試合を含めても24試合で26盗塁を記録する。打撃でも打率.488を記録している。
船崎選手は公式戦は打率が.200だった事もあり盗塁は2つだったが、もし高橋投手が打たせて取るピッチングをしてきたら、足のある二人は内野安打で出塁して2盗、ゴロの間にサードへ進塁し、犠打でホームへという事が計算できる。183cmの大型右腕を崩す一番手かもしれない。
高橋投手はインタビューで、「クイックは得意。クイックの方が理想的な体の使い方ができる」とこちらでも強気な発言をする。152km/hの高橋投手か、50m5秒台の松商学園か、楽しみな対決となりそうだ。
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高橋攻略について指揮官は、50メートル5秒8の1番・百瀬らを軸とした機動力を生かすことを示唆。「わずかな隙を突いていきたい」と抱負を述べた。
大会NO1投手は「完封したい。5―0ですかね。2点あれば、大丈夫」と自信たっぷりに言い放った。
根拠がある。昨秋12試合で32盗塁の機動力を持つ古豪に対し、最速152キロ右腕は「クイックでも、同じ直球が投げられる。ランナーは気にしない」と平然としたものだ。走者なしでもセットポジションで、打者の間合いを感じてクイックを織り交ぜるという。「リードを取られない間合いを考えている」と、けん制の技術にも自信を見せた。
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