秋季九州大会では夏に甲子園に出場した鹿児島実が、九州産業の149キロ右腕・梅野雄吾投手に13安打を浴びせて13点を奪い大勝した。
4番・綿屋樹選手が2打点
九州産業の梅野雄吾投手は、最速149キロの速球で福岡大会の準決勝・福岡大大濠戦でノーヒットノーランを達成するなど注目されてきた。九州大会でも強豪の九州学院に2失点完投勝利をするなど好投を見せ、センバツ当確まであと1勝というところまで来ていたが、この日は鹿児島実が立ちはだかった。
鹿児島実は今年夏の甲子園に出場し、開幕戦で北海高校から18点を奪い大勝した。4番には2年生の綿屋樹選手が座り6打数2安打を記録していた。この日も4番で出場すると、初回に2アウト2塁の場面で先制となる2ベースヒットを放ち、4回にもタイムリーヒットを記録した。
鹿児島のライバル
綿屋選手は九州大会2試合で8打数6安打8打点と驚異的な活躍を見せている。この活躍には鹿児島のライバルの存在がある。この日の梅野雄吾投手について綿屋選手は「太田を打ったのが自信になり、速く感じなかった」と話し、れいめい高の太田龍投手の名前を挙げた。
太田投手は188cm85kgから最速145キロの速球を投げ、九州NO.1右腕の呼び声も上がりつつある。甲子園への道で必ず対戦しそうな太田投手というライバルを得て綿屋選手も成長をしている。これでベスト4に入りセンバツ出場の可能性が高くなった。
センバツは難しいか
一方、九州産業はベスト4入りできず、センバツ当確とはならなかった。梅野投手は「万全の状態で球も悪くなった。相手打者の振りがすごかった」と潔く負けを認めた。この秋に注目された梅野投手だが「今の自分の力が分かった。いい勉強になった」と話す。この冬の成長に向けて、大きな敗戦となった。
九州大会ベスト8入りした九州産業だが、この日の大敗で九州の枠としてセンバツ出場は厳しくなったといえる。しかし梅野投手の存在やここまで勝ち上がった実績から21世紀枠の推薦という事もありそうで、そのあたりにも注目したい。
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