センバツに出場する東邦高校が中京高校と練習試合を行い、エースの藤嶋健人投手が先発すると、5回を投げて3安打7奪三振の好投を見せた。中京高校の通算45発スラッガー・今井順之助選手も驚異のスライダーで空振り三振に斬って取った。
縦スライダーがパワーアップ
藤嶋健人投手はこの冬に、つま先から着地をしていたのをかかとから着地するフォームに変えると、これまで投げていた縦のスライダーのキレが半端なく良くなったという。この日も中京高校のプロ注目スラッガー・今井順之助選手に対して、追い込んでからこの球を投げると、ホームベースの手前でワンバウンドをしたが空振りで三振に斬って取った。
球速はわからないが7つの三振はすべてこのスライダーで、「腕が振れていた分、良かった。100%ではないけど調子はいい」と話した。ストレートも打者のインコースを付き、申し分のない練習試合初戦となった。
試合は7-2で東邦高校が勝利した。
プロスカウトも成長を評価
この日は、中日と北海道日本ハムのスカウトが視察し、中日・清水スカウトは「去年よりレベルアップしている。ほれぼれする」と話すと、日本ハムの熊崎スカウトも「あの縦スラは反則でしょう。春は打てないのでは」と評価、センバツに向けて強豪チームでも打てないのではという評価をした。
対戦した今井選手もスライダーについて「変化球が来ると予想したけど、昨秋より曲がりが大きかった。悔しいというより驚いた。キレキレだった」と話した。
センバツでは打撃も注目される藤嶋健人選手だが、投手としても相当の活躍をしそうだ。
三塁側からの視察になった日本ハム・熊崎誠也スカウトも「横から見ていても凄い」とため息。
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