星槎国際湘南の本田仁海投手が、この日の春季高校野球神奈川大会準々決勝・慶応高戦で、9回6安打11奪三振1失点で完投勝利を挙げた。この日は12球団27人のスカウトが視察に訪れ、高い評価を示している。
146キロ計測
本田仁海投手は181cmの右腕でこれまで最速は146キロを記録、昨年夏にはエースとなり、秋は5試合51回を投げて57の三振を奪い注目された。
この日の慶応高戦ではストレートが最速146キロを記録、それによって縦のスライダーが生き、11個の三振を奪った。9回2アウトとなり最後の打者をカウント2-2に追い込むと、最後は目いっぱい腕を振り、145キロのストレートで空振り三振を奪った。
本田投手は「夏の第1シードを取ることが目標だったし、秋の王者に勝てて自信になった」と話し、土屋監督も「本田はよく投げた。躍動感が出てきた。全員の勝利」と話した。今大会もこれで4試合35回を投げて40奪三振と三振数がイニング数を上回っている。
本田投手は体重がまだ75kgでまだ線は少し細く感じるものの、腰回りや下半身はしっかりとしている。フォームは無駄な動作があまりなく、そこからしっかりと腕を上から叩く事ができる。変化球はもう少しだが、それでこれだけの投球ができるのは、将来が非常に楽しみになる。
12球団プロスカウト、高い評価
この日は12球団27人のスカウトが集結した。
オリックス・中川隆治アマスカウトグループ長:「間の取り方が大谷に似ている。直球が素晴らしい。打者を見ながら真っすぐをしっかり投げられる。」
巨人・岡崎郁スカウト部長:「投げ方のバランスが良く、クセのない投げ方で伸びる要素がある。最後まであれだけ全力で投げられるのもいい。体は入団してから作れるが、投げ方はそうはいかない今後も見ていく」
中日・中田スカウト部長:「甲子園に出たトップクラスの投手とそん色ない。フォームがしっかりしていてタイミングが取りづらい。高校生でトップクラス。上位候補に入ってくる可能性がある。」
東京ヤクルト・斉藤スカウト:「将来、前田のような投手になるかもしれない、いい投げっぷり」
本田投手は「プロに行って活躍したい。結果を残したい」と話し、プロ志望を口にした。次戦は横浜高戦、どんなピッチングを見せるのか注目したい。
スタンドではプロ12球団、27人のスカウトが視察し「コンパクトでいい投げ方。体は入団してから作れるが、投げ方はそうはいかない」と巨人・岡崎スカウト部長。ヤクルト・斉藤スカウトも「将来、前田(米大リーグ、ドジャース)のような投手になるかもしれない、いい投げっぷり」と高く評価した。
オリックスの中川隆治アマスカウトグループ長は「間の取り方が(日本ハムの)大谷に似ている。直球が素晴らしい」と話し、巨人の岡崎郁スカウト部長も「投げ方のバランスが良い。今後も見ていく」と評価した。
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