武庫荘総合の斉藤汰直投手に、日米8球団が注目をしていることがわかった。元オリックスの谷村スカウトも「ドラフトにかかってもおかしくない」と話す。
最速144キロ
公立の武庫荘総合に、日米8球団のスカウトが視線を送る最速144キロの速球を投げる182cmの右腕投手がいる。
斉藤汰直投手は昨年夏の独自大会には主にリリーフで登板をしていたが、「武庫荘総合にいい投手がいる」と評判が立ち、秋の地区大会では3球団が視察、そして県大会では3回戦の育英戦で9回11安打8失点で敗れたものの、視察したスカウトは140キロを越す速球を高く評価するようになった。
入学時代は130キロも出るかどうかだったというが、植田監督は「今までにない素材。体が大きいのに持て余さず安定感がある。これは故障させたらあかんと。すぐにでも投げさせたかったけど、我慢しました」と高い素質を評価し、2年生までは無理をさせずに育てた。
それによって球速は144キロまで伸びる。「体幹が弱かった。投手で一番大切なことだと思ってパワーアップしたかった」とトレーニングをつづけた。また、チームでは元阪急・オリックスの谷村氏が投手コーチを務める。オリックスで田口壮選手などを担当したスカウトで、斉藤投手について「ドラフトにかかってもおかしくない」と評価している。
「チームとしては甲子園で校歌を歌いたい。個人としては球速150キロの目標を達成して、チームを勝たせるピッチングがエースとして必要になると思う」と話す斉藤投手、兵庫の公立高校では、2016年阪神ドラフト3位の才木浩人投手や、2017年中日6位の山本拓実投手などがいるが、2021年のドラフト会議では、斉藤投手も多いに注目されそうだ。
努力は裏切らない。20年夏の代替大会は主に抑えで登板。その頃から徐々に「武庫荘総合にいい投手がいる」と評判が立ち始めた。本格デビューとなった秋の地区大会では3球団が視察。県大会3回戦の育英戦に9回11安打8失点で敗れたが、評判が評判を呼び、その後の練習試合には、立て続けにスカウトが訪れた。メジャーでも活躍した田口壮のオリックス入団時の担当スカウトで、現在は武庫荘総合で投手コーチを務める元阪急、オリックスの谷村智啓氏(73)も「ドラフトにかかってもおかしくない」と認めるほどだ。
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