東海大相模の149キロ左腕・藤田琉生投手が、甲子園3回戦の広陵戦でも好投を見せた。中日がドラフト候補として注目している。
「本人はすぐに」
198cmから149キロの速球を投げる藤田琉生投手は、この日の広陵戦でも先発すると、147キロのストレートを軸に得意のナックルカーブなどを使い、6回2安打1失点に抑える好投を見せた。点差がついて降板し、強豪に8−1で勝利した。「うれしいです。立ち上がりは悪かったんですが、自分の持ち味の粘り強さは出せました」と話した。
それでも「初回からちょっと高めに浮いた」と話し、2回に失った1点については「周りが見えていなかった。3回からはピンチの時こそ真っすぐを投げきれました」と話し、試合の途中で投球を修正したが、「明らかに外れた球がおおかった。まだ力は出し切れていない」と反省点を述べた。
6回2安打2奪三振4四死球で1失点、今大会NO.1左腕と評価される投手は、2回戦・富山商戦の7回3安打13奪三振無失点に続いて被安打数の少ない投球だったが、奪三振数は少なく四死球も多かったが、もっと上の投球ができるという自信を持っている。
スタンドでは父・佳典氏が応援をしており、将来の考え方について「本人はすぐにプロに行きたいようですが、まだまだと思います」と話した。しかし、1回戦の富山商戦とこの日の好投で、視察した中日はドラフト候補にリストアップしたという。中日のエース・小笠原慎之介投手は2015年の夏の甲子園で東海大相模を優勝に導いている。藤田投手も「自分も甲子園のマウンドで、人さし指を突き上げて泣いて終わりたい」と小笠原投手の優勝のシーンを思い浮かべた。
この夏に最後の成長を遂げた藤田投手にプロは放っておかないだろう。プロ志望をすればドラフト会議では3位までに指名されると予想される。まずはこの甲子園で頂点を取り、プロで活躍する手応えをつかみ、父親も納得する形でプロ入りを目指して欲しいと思う。
両親は元バレーボール選手で、ともに180センチ超。そのDNAを受け継いだ体格は大きな武器。アルプス席で応援した父・佳典さんは「本人はすぐにプロに行きたいようですが、まだまだと思います」と話したが、13三振も奪って7イニングを無失点だった富山商戦でNPBスカウトの評価はさらに上昇。中日もドラフト候補にリストアップした。
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