春季高校野球千葉大会の2回戦で東京学館浦安高校vs東京学館船橋高校の試合が行われ、東京学館浦安が8-0の8回コールドで勝利を収めた。この試合では、東京学館浦安の2年生右腕・大家雅史投手が圧巻のピッチングを見せた。
目指すは150キロ、2年生右腕が7回1安打無失点の快投
背番号10を背負い先発した大家雅史投手は、7回を投げて許したヒットはわずか1本、7奪三振無失点という完璧に近い内容で相手打線を封じ込めた。80球を投げてストライク率は71.3%と制球力も安定していた。「初回はスピードに乗っていなかったけど、投げているうちに体があたたまって、いつもの投球ができた」と振り返る大家投手は、2回には自己最速にあと1キロと迫る142キロを計測。苦手としていたインコースへの投球も狙って投げられるようになったと語り、投球の幅が広がっていることを示唆した。許した唯一のヒットは3回に一塁手のすぐそばを抜ける不運な当たりであり、四球も1つだけと、堂々たるピッチングであった。
冬場の成長!下半身強化で球威と制球力が向上
大家投手は、1年生だった昨春に最速137キロで公式戦デビューを果たしたが、秋に足の肉離れで離脱してしまう。それでも冬場はウェートトレーニングで臀部を中心に下半身を徹底的に鍛え上げると、このトレーニングが奏功し、投球の精度が高まっただけでなく、球速が143キロにアップした。
橋口孝司監督は、大家投手の将来について明確な青写真を描いており、「夏までに145キロを超え、3年夏に150キロを投げられるようになってくれれば。トレーナーとも相談しながら育てたい」と話し、育成プランを語った。来年の高校生世代では、横浜の織田翔希投手と池田聖摩選手、沖縄尚学の末吉良丞投手、山梨学院の菰田陽生投手、市立和歌山の丹羽涼介投手などが、すでに150キロに到達している。これは大家投手にとっては高い壁と感じるのではなく、自分にもできるというモチベーションにつなげていけるはずだ。
大家投手は、浦安リトルシニア出身であり、この試合でも浦安リトルシニア出身の6人がスタメンに名を連ねていた。また、7歳上の姉・未羽さんは埼玉栄高校時代にバスケットボールで全国高校選手権に出場するなど、アスリートの血筋を引いている。兄妹での全国制覇を目指し、地元、浦安の星・大家雅史投手の今後の成長に注目したい。
大家雅史投手 プロフィール
- 氏名: 大家 雅史(おおや まさふみ)
- 所属: 東京学館浦安高等学校 2年
- ポジション: 投手
- 出身: 千葉県浦安市
- 経歴: 浦安リトルシニア
- 投打: 右投右打
- 身長: 175cm
- 最速: 143キロ
- 特徴: 来秋ドラフト候補として期待される2年生右腕。冬場のトレーニングで球速と制球力が向上。将来の150キロ到達を目指す。

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