中日が1月のスカウト会議でドラフト1位候補12人として挙げた中に、Honda鈴鹿の松本竜也投手の名前があった。最速146キロだが球の伸びが注目される右腕に中日・清水スカウトも高く評価をしている。
主役に
松本竜也投手は智弁学園高校で、2年春のセンバツで優勝をしているが控え投手で登板機会はなかった。そして3年生となりエースとして出場した翌年のセンバツは2回戦で敗れている。Honda鈴鹿に進むと1年目の日本選手権で先発をしたものの、2年目となる昨年は瀧中瞭太投手などがおり、都市対抗・日本選手権共に登板は無かった。
しかし今年1月に行われた中日のスカウト会議で、ドラフト1位候補として挙げられた12人の中に松本投手の名前もあった。本人は友人から名前があったと連絡を受けて知り、「1、2年目で結果を残していないのに、注目してもらえてうれしかった。その評価を自信にして、今年は頑張りたい」と話す。
この松本投手について中日の清水スカウトは「低めに強い球を投げられる。あの球質で150キロが出たら簡単には打てない。フォームもいいし伸びしろがある」と話し、球質の良さとこれからの伸びしろを評価している。松本投手は最速は146キロ、しかしこの球速は高校2年に出したもので、昨年も最速は146キロと壁を越えられていない。それでも対戦相手からは「スピードガン以上の速さを感じる」と言われるという。
中日の高い評価は大きなバネとなる。「できれば上位指名でプロに行きたい」と本気になった松本投手は「出せるはずの力を、出し切れていない。直球の質をもっと上げたい」と話す。そして「まずは、投手全員で力を合わせて結果を出したい。チームが勝てば見てもらえる。」とまずは大舞台に立つことを目標に掲げた。
社会人野球の選手では、高校卒3年目というのがトレンドとなっている。昨年のドラフト会議でも北海道日本ハムに1位指名された河野竜生投手、福岡ソフトバンクに1位指名された佐藤直樹選手、西武2位の浜屋将太投手、巨人2位の太田龍投手、日本ハム2位の立野和明投手も高校卒3年目でドラフト上位で指名されている。
ちなみに今年の社会人投手のドラフト候補でもセガサミーの森井絃斗投手、Hondaの小野大夏投手が高校卒3年目で松本投手と同学年、ドラフト上位候補に挙がりライバルとなる。
まずは高校卒3年目というところを活かして、今年に勝負をかけてドラフト上位指名を狙いたい。日本選手権でのピッチングが期待される。
中日・清水スカウトは「低めに強い球を投げられる。あの球質で150キロが出たら、簡単には打てない。フォームもいいし、伸びしろがある」と注目している。「まずは、投手全員で力を合わせて結果を出したい。チームが勝てば、見てもらえる。できれば、上位指名でプロに行きたい」。
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