4月から福岡大の野球部監督に就任する、元福岡ダイエー投手の渡辺正和氏が会見を行い、「いい投手をどんどんつなぐ」守りの野球をさらに磨く方針を話した。
勝利の方程式
渡辺正和氏は佐賀西高校から筑波大学、東京ガスでプレーし、1992年のドラフト5位で福岡ダイエーに入団した。入団後は故障などにも苦しんだが、プロ入り8年目となる2000年からリリーフとして勝利の方程式としてチームのリーグ優勝に貢献している。
引退後に福岡大の大学院に入学し修士課程を修了すると、野球部の投手コーチに就任して10度のリーグ優勝を支えた。その渡辺氏が監督就任にあたり、やはり投手中心の守りの野球を徹底して「堅守の福岡大」を作っていく方針を示した。
九州六大学リーグでは1シーズンの試合数が10試合しかなく、全国大会もトーナメント方式となっている。渡辺氏は「いいピッチャーをどんどん繋げていきたい」と、自らの「勝利の方程式」の戦いを大学野球でも見せる事になりそうだ。
ドラフト上位候補
福岡大には今年のドラフト上位候補の、184cmの左腕・唐仁原志貴投手がいる。球速こそ130km/h中盤くらいだが、腕が見えにくいフォームと抜群のキレのあるストレートで面白いように三振を奪う投手だが、唐仁原投手は投手コーチだった渡辺氏に投球フォームに加え、「ベースカバーの大切さなどを教えられた」と投手としての総合的なプレーを教わった事を話した。
そして今年は「全日本と明治神宮大会の両方で優勝したい」と、大学2大大会での優勝で渡辺新監督への恩返しをしたいと目標を話した。
渡辺氏は現役時代は左腕投手だった事もあり、唐仁原投手には目をかけている。またこれまでも榎田大樹投手を育てるなど、投手育成には定評がある。また新3年生の有吉弘毅投手も有望な左腕で、新2年生で樟南高校で甲子園のアイドルとして注目された山下敦大投手も168cmの左腕として期待される。
九州の雄、福岡大からは今後も目が離せない。
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