東海大と対戦した立命館大は、今年のドラフト候補注目の左腕・坂本裕哉投手が先発し、評判通りの好投を見せた。
7回2失点
坂本裕哉投手は最速148キロを投げるが、この日の投球のように140キロ前後のストレートとカーブなど曲がりの大きな変化球を織り交ぜる投球を見せる。
この日も最速は143キロだが、外角のギリギリのところにストレートを集め、カーブなどをインコースに投げて打たせて取った。5回まで無失点も6回に2点タイムリー3ベースヒットを許した。それでも7回を投げて6安打3奪三振で2失点にまとめた。
8回、立命館大は3年生の151キロ右腕・有村大誠投手がマウンドに登った。しかし2点を失って逆転を許した。後藤監督は「7回の投球がアップアップだった。スピードもなくなっていたし、そろそろ代え時かなと思っていた。」と話し、上位打線に回る8回については「上位はしんどいかなと思った。緊張感も違う」と交代を命じた。しかし坂本投手は試合後に「疲れはまったくなかった。上位につながる8回からギアを上げるつもりだった」と話し、強気な面を見せた。
阪神の熊野スカウトは「今までで一番の投球だった。貴重な左投手なので、今日で各球団が評価を上げたと思う」と話した。立命館大で2年先輩の東克樹は152キロの強いストレートを投げる投手だったが、坂本投手は伸びのある球と制球力で勝負するタイプ。今年は高校、大学、社会人と左腕投手のドラフト候補がやや少なめで、坂本投手がどのような評価になるか注目したい。個人的にはドラフト4位前後と評価する。
坂本は「疲れはまったくなかった。上位につながる8回からギアを上げるつもりだった」と、82球での降板に不完全燃焼だった。後藤昇監督(58)は「7回の投球がアップアップだった。スピードもなくなっていたし、そろそろ代え時かなと思っていた。上位はしんどいかなと思った。緊張感も違う」と、理由を説明した。
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