明治大・森下暢仁投手、12回154球投げ勝利、広島・ヤクルト視察し阪神は8人態勢

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東京六大学リーグが開幕し、大学NO.1投手、明治大の森下暢仁投手のラストシーズンが始まった。東大を相手に延長12回154球を投げる厳しい開幕戦を勝利した。

先制弾浴びるも

先発した明治大の森下暢仁投手は、立ち上がりからやや制球が乱れ、特に変化球が思った所に投げられなかった中でも、150キロ台のストレートを軸に力で東大打線を抑えていた。しかし4回、やや甘く入ったカットボールをライトスタンドに運ばれ、先制を許した。「先制させてしまったのが反省だった。真っすぐ自体は全然良いけど、変化球はまだまだ」と試合後に話した。

しかし試合中は「1点だけだったので」と動揺を見せる事なく、6回には自らの同点タイムリー2ベースヒットで勝ち越しをする。しかし、8回に「抑えないといけないところで、できなかった」と1点を失って同点に追いつかれると、試合は延長にはいり12回まで続く。

それでも森下投手は、延長に入ってからも150キロ台の球を投げ続け、11回にはこの日最速の152キロを記録した。これには視察した広島の苑田スカウト部長も「球速が最後まで落ちなかったのは凄い」と話した。

試合は12回に明治大が2点を奪い、4-2で勝利した。森下投手は12回154球を投げ、7安打15奪三振2失点という内容だった。

スカウトのコメント

東大の選手にホームランや同点に追いつかれるタイムリー2ベースを打たれるなど、やや苦しい試合となったものの、内容についてスカウトが絶賛している。前述の広島・苑田スカウト部長は「上でローテーションでずっといけると思う」と話し、1軍ローテーションで投げられると絶賛した。

また、東京ヤクルトの橿渕聡スカウトグループデスクは「打たれても、悪いなりに自分の投球ができるようになった。将来、日本のエースになれるような才能を持っている」と絶賛した。

この他、巨人、中日、東北楽天、横浜DeNAなどのスカウトが視察をしており、中日の近藤スカウトは「単独では取れないでしょう」と話した。

人間味あるイケメン

森下投手はイケメンで、いろいろ見ていると人間味も見えてくる。春のリーグ戦では、立教大戦の1戦目で先発したものの6回4失点して敗れ、チームの主将だったがベンチ裏で涙を流しながら「あした勝って、3戦目にオレが投げるチャンスをくれ」と頭を下げた。

そしてこの日、開幕式では選手宣誓を務めたが、途中で止まってしまい、スタンドから「がんばれ」と声がかかった。「開会式ではある気ながらもブツブツ言っていましたし、セリフが飛んだ数秒間は何を思っていたのかすら思い出せません」と話した。そして、試合も苦しい内容になった事で、選手宣誓が影響しているかと聞かれると、「なくないかも」と少し笑った。

この時期になり、このくらいの選手になると、スカウト陣は後は、人となりや精神的な面などを見ていくことになり、プロで1軍の先発で1年間やっていけるかを見る事になる。全体的に穏やかそうな雰囲気がある中で、気持ちの強さ、粘り強さを評価されれば、佐々木投手・奥川投手よりも上の評価で1位指名をするという判断となってくる。

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強化されたスタミナはこの日の試合にも生きた。DeNAのスピードガンで自己最速にあと1キロと迫る154キロをマーク。4回には石元にカットボールを捉えられてソロを被弾したが、延長11回にはその石元を152キロで空振り三振に仕留めるなど球威は落ちなかった。日米12球団のスカウトが視察する中、広島の苑田聡彦スカウト統括部長も「球速が最後まで落ちなかったのは凄い」とうなり、ヤクルトの橿渕聡スカウトグループデスクは「打たれても、悪いなりに自分の投球ができるようになった」と評価した。

7月の日米大学野球では、日本代表として米国代表を相手に5回9奪三振でMVPに輝いた右腕。今秋のドラフトでは大船渡高・佐々木、星稜高・奥川、そして森下の3投手に1位指名が集中するとみられる。この日は11球団が視察。広島・苑田スカウト統括部長は「上(プロ)でローテーションでずっといけると思う」と改めて評価した。

悪いなりにまとめた右腕に対し、ヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは「将来、日本のエースになれるような才能を持っている」と絶賛した。阪神も佐野スカウト顧問ら8人態勢でチェック。大学ナンバーワン投手の評価は揺るぎない。

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